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ディストピア

作者: 暁 白花

そこは、養殖場だった。


 ただし、人間の――という言葉が前に付くが。


 そこではブレインユニットを搭載した画一的な機体が人間を管理していた。


 人間は多産が求められている。


 繁殖用として飼育するものと、ブレインユニット用のものだ。


 ブレインユニット。所謂、脳。赤子から脳を取り出すためだ。神経ケーブルを繋いで機体を動かしているのである。


 この世界の住人には性別がない。顔、容姿の美醜なども存在せず、肌の色も無い。全てが画一的な身体。


 肉食も野菜食もない。機体の運動性能差もない。

 知識差もない。知識はプログラムされるためだ。

 必要な事以外プログラムされない為に欲もなく、その欲を満たす為の努力を必要としない為に、それに見合う地位も報酬もない。その為に貧富の差も存在せず。妬み僻みもない為に、犯罪もない。


 与えられた役割りを果たす為に、宗教など不要な為に優劣からの戦争もない。


 国家間も閉鎖され、戦争もない。ゴミに因る汚染もされない。

 

 かつての人間が求めた究極の平等な世界。

 

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