[第1話]ドキドキ!?恋の交通事故☆
「いっけなっあ〜〜〜い☆!!!!遅刻!遅刻!!」
私、どこにでもいる高校一年生の山田かず子!ただいま絶賛、お母さんの車の助席で朝食中!
「あぁもう!入学式当日に寝坊なんてさいあく〜!」
シートベルトをにぎりしめながら、まったく変わりもしない窓の景色に焦りを募らせる。
「ていうか!お母さんなんで起こしてくれなかったの!?」
「起こしたわよ…起きなかったのはあんたのほうよ…。しかもこんな渋滞に巻き込まれるなんて。」
「とにかく!お母さん急いでよ!!!はやくしないと私の高校青春ライフが〜〜!!
「はいはい……。わかってるわよ…」
とお母さんにも私の焦りをぶつけていると、
曲がり角から1台のトラックがありえないスピードでこちらに走ってきていた。
…………………… 。
……………… 。
…………… 。
………… 。
……… 。
状況を理解したときにはもう遅くて、エアバックが出るときってこんな感じなんだ〜とか、まわりがすっごく鉄くさいな〜とか
どこか他人事だった
なんか人が叫んでるのがうるさくて
ちかくでおっきなサイレンの音がなってて
ちょっと気になって
頑張って目をあけたら
とおくのトラック方に……天使みたくきれいな人がいた。
あ〜あんな人と青春を謳歌してみたかったな〜。
もしかしてこれがおむかえなのかもしれないれないという思考を否定するように、
胸がずっとドキドキして鼓動をきざんでいた。
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意識を手放してから次に目覚めたときは
目の前に真っ白な世界がひろがっていた。
そしてその世界をさえぎるように人の影が写った
「あっ!!!起きましたか?」
このひとは……?
ん…?
あのときの!?!?
「て、天使っ〜〜〜〜!!!!??」
やっぱりしんじゃったんだ……。
「え?……あ…ん?と、とりあえずナースコールおしますね!!!!」
ナースコール……?めちゃくちゃきいたことがあるな…?
頭を上げて周りを見渡す。
「ここ……病院…?」
てっことは……、
「生きてたんか〜〜〜い☆!!!!!!!!!!!!
ちゃんちゃん☆
深夜テンションの恐ろしさが分かります。