表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/39

初めての戦闘と度重なる驚き(前編)

自分でも驚くほど書き進めることが出来たので、2話投稿。そして2話目が前後編に別れてます。

私の小説で楽しんでくれる人がいることをただただ願うばかりです。

僕は午後の授業中に、今朝、会長に言われたことを考えていた。確かにフィリアからも目立たぬようにと釘を刺されているから、僕のランクと属性は目立ちづらくて好都合なはずだ。それに魔法の実践をしたことがないからそのためにも事実を言った方がいいはずだ。僕は会長からの提案を承諾すると決めた。

そう決めた時、僕があまり聞いてはいない授業中に『ドゴーン』という激しい爆発音とともに魔物のうなり声が広いグラウンドから学校中に鳴り響いた。

「何この音!」

「魔物が侵攻してきたんだ!」

「まだ実習訓練はしたことないんだぞ!」

外を見ると犬型の魔物が植えてあった何本かの木を引っこ抜いていた。生徒達が突然の魔物の出現に慌てて逃げ惑う中、一人だけ微動だにしない人がいた。

「ほら早く逃げよう!」

僕が話しかけたのは──サニーだ。

「皆はもう逃げたよ。サニーも早く逃げよう!」

「(殺さなきゃ殺さなきゃあいつを殺さなきゃ)」

サニーが小声で意味のわからないことを発していた。

「どうしたのサニー?何を言って?」

そう話すと急にサニーが動き出した。そして窓ガラスを割って魔物の元へ走り出した。さ

「目の前の敵を炎の力をもって焼き殺せ『焼炎しょうえん』」

するとたちまちサニーの正面から炎が発生し、魔物を囲めるほどの大きさで放出された。

「す、すごい」

とても壮大だった。それで魔物は倒されたと思われた。しかし魔物は炎をもろともせずその場で立っていた。

「魔物ってあんなに固いものなのか?」

サニーは表情一つ変えずに、すかさず次の魔法を放とうとしたが、急にその場で倒れてしまった。

「サニー!」

まずいぞ!あのままだと魔物冴えない彼女の育て方恰好の的になるだけだ!

そう考えた僕は迷わずに窓から飛び出てサニーを助けに行った。本の通りだと魔石に少しの攻撃さえ当たれば魔物は倒せるはず。つまり魔物のランクとは魔石を守るためのランク分けということだ。

「その鋭さをもって我が意思の指し示す方を貫け『氷槍ひょうそう』」

僕はフィリアが唱えたことをそのまま言ってみて、魔物の右後ろ足の太ももに向けて魔法を放った。すると魔物は一瞬にして弾けて小さな粒子となって散っていった。僕が放ったのは小さな魔法だったが、鋭かったために魔物の足の内部にある魔石を破壊することができた。

「サニー!サニー大丈夫?」

息はあるようだった。僕はすぐに保健室へサニーを運んだ。


保健室へサニーを運び終わって一息つこうと思ったがその願いは叶わなかった。この騒動を一人で解決してしまったがために僕のところに人が押し寄せて来たからだ。その中に会長もいた。

「えらいことをしてくれたな弱小。こんなところで言うのもあれだが、明日までと言った今朝の答え、今ここで聞かせてくれないか」

「わかりました」

僕は先程決めたことを皆の前で大きな声で凛とした顔で言った。

「皆さん、いきなりですみませんが、僕の魔法属性は全属性です」

さすがに他の生徒達が騒ぎ始めた。会長は真剣な顔をし続けたままだ。

「しかし、僕のランクはFランクです」

またもや生徒達が騒ぎ始めた。

「確かにあの魔物を倒しましたが僕は強い訳ではありません。なので僕は褒め称えられるほどの人間ではないことをわかってほしいです」

そこで初めて会長の顔が変わった。

「貴様は馬鹿かー!後で生徒会室に来い!生徒諸君らも教室に戻っておけ!寝ているやつがいるんだからな!」

そう言った後、会長は保健室を去っていった。

「・・・え?何で?」

僕は決めたことを話しただけなのに怒られた気がした。

まだ後編があるのでそちらも引き続き見てくれると嬉しいです。

そっちで後書きもまとめようかな?

じゃあここではさようならで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ