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転校初日の学校で・・・(前編)

作っているときに区切りが悪かったので前後編に分けます。

後編が自分でも驚くほど短いですが、ご了承ください。

もうすでに朝のホームルームの時間手前だったらしい。この学校に入学出来るものは少なく、毎年せいぜい20人程度なので各学年一クラスしかないので考えられて配置されることはない。だからこそ安心もあるし不安もある。教室から先生に呼ばれ、中に入ると女子の人数が異様に多かった。何でこんなに女子が多いんだ?あとでフィリアか会長に聞いてみよう。

この教室の中にいる生徒が15人に対して中にいる女子は11人である。こういうときに転生あるあるの『ハーレム生活』に走りつつある気がするな。でも本当に女子が多くないか?

僕が自己紹介しながらそう考えていると、見覚えのある少女がいて急に話しかけてきた。

「さっきぶりだね。クロスって名前だったんだね。じゃあクロっちとでも呼ぼうかな。あ!うちの名前はサニエステル。皆からはサニーって呼ばれてるからクロっちもそう呼んでね。あとあと──」

「(サニー。静かにした方がいいよ)」

先生は静かにしてほしくイライラしているようだった。それを感じ取ったのかサニーは慌てて黙り込んだ。

ホームルームが終わった後、僕はたくさんの人に囲まれていた。

「ねえねえクロスくんはどうして急にここに来たの?」

「父さんにここに行けって言われたんだよね」

「クロスはどこの部活に入るか決めてないだろ。俺の部活に入らねーか」

「か、考えておくよ」

「クロスのランクってなんなの?」

「えーと、Cランクだったよ」

「あれ以外と低いね」

「うちの学校に来るぐらいだからSランクかと思ったぜ」

「ご、ごめんね期待に添えなくて」

「じゃあさじゃあさ──」

僕は質問の嵐に頑張って対応していたがもうそろそろ対応しきれなくなっていった。早く終わってくれー!

そう願っていると横からサニーが助けてくれた。

「一斉に話しかけてもクロっちが嫌がるだけだよ」

いや、嫌がるほどまでじゃないよ。と言うと、また質問の嵐を呼んでしまうので心の中にしまっておく。

サニーがそう言うと皆納得したように友達と話し始めたり自分の席に座ったりと別のことをし出した。

「ありがと助けてくれて」

「礼はいいけどお金ならもらってあげるよ?」

「いやいやお金は駄目でしょ」

「冗談だよじょ・う・だ・ん。それに助けた訳じゃないよ。うちがクロっちと喋りたかっただけだよ。それでそれでクロっちは何魔法なの?教えて教えて」

結局質問タイムが再開してしまった。

「いや、まだ試したことがなくて」

「え?でもでも中学校とか小学校でわかるじゃん」

「ごめん僕行ったことがないんだ」

この世界の学校に行ったことがないだけで前の世界では嫌になるほど行ってるけどね。

「行ったことがないってどういうこと?お金無かったの?あ、でも確か貴族だもんね。じゃあ何で──」

また何かを言おうとしたら先生が教室に入ってきて、「静かにして」と注意を促した。

それから通常通り授業が進んで気づけば昼食の時間になった。二人ともその頃には話の内容なんて覚えていない。

「ねえねえクロっちお弁当持ってる?無いなら一緒に食堂に行かない?今日の日替わり弁当はカレー何だよね。この学校のカレーめちゃくちゃ美味しいんだよね」

「ありがとうサニー。今朝は弁当を作っていなかったから助かるよ」

「それじゃあそうと決まったらいざ出発!」

サニーがそう言い、ついていこうと思ったら、

「クロス・シルヴァ!」

と後ろから名前を呼ばれた。振り替えると会長がそこにいた。

「何か約束していたのかは知らないがそこの弱小は借りてくからな。この昼食の時間は帰れないと思っていれ」

「クロっち何かあったの?それに弱小って?」

「ただそう呼ばれているだけだよ。でも本当に何の用だろう?サニーごめんね、昼食一緒にとれなくて」

「大丈夫大丈夫。クロっち以外にもちゃんと友達いるから」

こうして僕はサニーを後にして会長についていった。


今日二度目の水晶玉が今目の前にある。しかし一度目のときの青色とは違いとても赤かった。

(今回はこれが何か思い出せないのか)

「あのーこれは一体?」

「魔法属性測定器だ。今朝やり忘れてしまってな。悪いがもう一度計測させてもらえるか?」

「全然いいですよ」

今朝みたいなことが起こらないよう計測器さん頑張ってくれよ。そう馬鹿なことを考えながら僕は計測器に手をかざした。

すると、魔力測定器のときとは光り方が全く異なり激しく光ったあとに水晶玉の中に文字が浮かび上がった。

「なっ!?これは」

「どうしました!また変な結果になってしまいましたか?」

僕は流石にもう呆れられると思いながら返答を待っていると、思いがけない結果を言い渡された。

「こんなの見たことない。『全属性所持』。弱小、貴様は一体何者何だ?」

「全属性所持ってどれくらいすごいんですか?」

「貴様はもう少し世間を知っとけ。全属性所持した者はこの歴史上一人も現れたことはない。しかしそれはおかしいことではない普通は一つの属性しか所持することが出来ない。過去を見たって最高属性数は四属性だ。それに比べ弱小は全属性だ。だからこそ聞いたんだ。貴様は何者だとな」

どうでしたか?

タイトル通りに自分でも設定をややこしくしていきたいのですが、読者の皆さんに理解してもらえるかが心配です。

後編もセットで読んでいってください。

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