表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真っ赤な車  作者: ツヨシ
5/9

5

そんな話をしていると、俺はあることに気付いた。


――いや馬鹿な。そんなことがあるわけがない。


しかし一度その思いに囚われると、そいつは俺を捕らえて離さなかった。


「おい、どうしたんだ?」


俺の不安と恐怖は、顔に出ていたのだろう。


気付けば全員が俺の顔を見ていた。


話そうかどうしようか迷ったが、結局口に出した。


「いや、確信があるわけじゃないんだけど、二人が死んだのは、あの家で車にいたずらしたからじゃないのかと思って」


その場が水を打ったかのように静かになった。


しかし一人が反論し始めると、残りもそれに乗ってきた。


「そんなわけあるか」


「あの家とか車とか、関係ないさ」


「たまたまだよ。たまたま」


「呪いとかたたりだなんて……」


「そうだ。そんなものがあるわけがない」


いいたいことを言って、みなが静かになったとき、俺は言った。


「ほんとにそうか」


返事はなかった。


もう一度言った。


「本当に関係ないと、絶対の自信を持って言い切れるのか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ