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君が僕を望むなら  作者: 古塚へぇけ
3/3

僕は幸せ?

どうも。クズです。

付き合い始めてどれくらいたっただろうか。

僕は修学旅行の準備をしていた。

バックに物を詰める。


ピコンッ


通知がなった。

僕が好きなあの子からだった。

関係がギクシャクしてからも何度かメッセージは来ていた。でも、僕はその度にこれ以上関係がギクシャクするのが嫌だった。あの子から「嫌い」とか何か言われるんじゃないかって、怖かった。だから、メッセージも送らなかったし、素っ気なく返信もしていた。あの子が僕と話さなくなるように。

メッセージの内容は、

「修学旅行で会ったら話したいことがある」

絶対、嫌われたな…

そして僕は、素っ気なく返信した。


彼女とは上手くいっていた。

通話もしたし、彼女が母親の地元の近くに住んでいると言うこともあって、夏休みに会う約束もした。彼女は泊まっていくでしょ?とか、一緒にお風呂入ろ?とか、凄く積極的だったけど、元カノと別れたときみたいに、なるのが嫌で、彼女だけは大切にしようと思った。


そして、修学旅行。

凄くつまらない。ディズニーランドに来ているけれど、楽しいとは思えなかった。友達と楽しく遊んでいるはずなのに…


なんだかんだで最終日になった。


朝食はバイキングだった。適当にお皿にとって食べていた。喉が乾いた。水をとりに席を立った。水をそそいでいるとあの子が声をかけてきた。会わないようにしていたのに、こんなところで会ってしまった。怖かった。


「手、だして。これあげる」


そう言ってあの子から手渡されたのは薄紫色の石だった。

僕は席に戻りよく考えた。


紫色の石…呪われるな。


そう思った。きっと明後日くらいに死ぬんだと覚悟した。

そして、修学旅行が終わった。

僕はあの石を仏壇にお供えした。


そして、時間と、日付が変わっていく。


僕はモヤモヤしていた。言いたいことがあると言われ、怖くて逃げていたけど、やっぱりモヤモヤしていた。


思い切って聞きいてみた。


あの子は僕のことが好きだと、言ってくれた。

僕はそれが嬉しくて彼女のことをわすれていた。

そして、付き合うことになってしまった。


つまり、この時点で僕は二股していたことになる。


もう1度いいます。


二股していたことになる。


僕は後から気づいたけれど、もう、どうにもならない。

ただ自分が最低な奴だと痛感し、どうしようと考えることしか出来なかった。

ありがとうございます。クズでした。

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