僕は幸せ?
どうも。クズです。
付き合い始めてどれくらいたっただろうか。
僕は修学旅行の準備をしていた。
バックに物を詰める。
ピコンッ
通知がなった。
僕が好きなあの子からだった。
関係がギクシャクしてからも何度かメッセージは来ていた。でも、僕はその度にこれ以上関係がギクシャクするのが嫌だった。あの子から「嫌い」とか何か言われるんじゃないかって、怖かった。だから、メッセージも送らなかったし、素っ気なく返信もしていた。あの子が僕と話さなくなるように。
メッセージの内容は、
「修学旅行で会ったら話したいことがある」
絶対、嫌われたな…
そして僕は、素っ気なく返信した。
彼女とは上手くいっていた。
通話もしたし、彼女が母親の地元の近くに住んでいると言うこともあって、夏休みに会う約束もした。彼女は泊まっていくでしょ?とか、一緒にお風呂入ろ?とか、凄く積極的だったけど、元カノと別れたときみたいに、なるのが嫌で、彼女だけは大切にしようと思った。
そして、修学旅行。
凄くつまらない。ディズニーランドに来ているけれど、楽しいとは思えなかった。友達と楽しく遊んでいるはずなのに…
なんだかんだで最終日になった。
朝食はバイキングだった。適当にお皿にとって食べていた。喉が乾いた。水をとりに席を立った。水をそそいでいるとあの子が声をかけてきた。会わないようにしていたのに、こんなところで会ってしまった。怖かった。
「手、だして。これあげる」
そう言ってあの子から手渡されたのは薄紫色の石だった。
僕は席に戻りよく考えた。
紫色の石…呪われるな。
そう思った。きっと明後日くらいに死ぬんだと覚悟した。
そして、修学旅行が終わった。
僕はあの石を仏壇にお供えした。
そして、時間と、日付が変わっていく。
僕はモヤモヤしていた。言いたいことがあると言われ、怖くて逃げていたけど、やっぱりモヤモヤしていた。
思い切って聞きいてみた。
あの子は僕のことが好きだと、言ってくれた。
僕はそれが嬉しくて彼女のことをわすれていた。
そして、付き合うことになってしまった。
つまり、この時点で僕は二股していたことになる。
もう1度いいます。
二股していたことになる。
僕は後から気づいたけれど、もう、どうにもならない。
ただ自分が最低な奴だと痛感し、どうしようと考えることしか出来なかった。
ありがとうございます。クズでした。