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君が僕を望むなら  作者: 古塚へぇけ
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誰の幸せ?

よっ!実は今回のお話、まだ誰にも言ってないことなんですよ。それこそ、あの子にも。

僕の秘密ですね。さぁ、ぐだぐたした文章と共にご覧あれ。

あれからあの子とはほんとに何も無かった。

僕はあの子のことが気になっていた、でも、その程度だった。あの子とは趣味が合う、ただそれだけだった。

時が経つにつれ、あの子のことは忘れていった。


それから2年生、3年生と進級して僕はスマホをもった。はじめてのワクワク感。友達をラインに招待して、アプリを入れて、何もかもにワクワクした。そして、顔が見えない相手を煽ることにはまってしまった。あぁ…楽しい…。


ピコンッ。


友達からLINEが来た。

「この子が話したいんだと。追加してやって。」

そんな内容だった。誰かわからない…とりあえず追加した。

(誰だ…)

ほんとに分からなかった。でも、とりあえず話を合わせて、仲良くはしていた。…誰か分からないけど。

なんだかんだで話していたけれど、誰だか分かった。あの時の趣味の合う女の子だった。趣味の話をすることがこんなにも楽しいことだったんだ。心のそこから楽しかった。一緒に遊んだり、その子をチャットで煽るのが楽しかった。

「え?君、可愛いじゃん!」

「可愛くないもん!嘘つかないで!」

「嘘じゃないってwwだって君のこと僕は好きだぜ?ww」

「…また煽ってるでしょ」

「煽るの楽しくてwww」

そんな日々を送っているうちに、僕はあの子に芽生えていた気持ちが蘇っていた。僕は煽っていたはずが、彼女に引かれていった。今まで煽って言っていたけれど、いざ、「好きだ」なんて言おうとしても、どうしても言えなかった。やっと言えても、煽っているようにしか言えなかった。これじゃああの子に伝わらないのは分かっているけれど…


ずっとそんなことが続いた。そんななか、修学旅行が近ずいてきた。楽しみだなぁ…。


心はワクワクしながらも、君とはいつも同じような内容を喋り続けていた。そして、僕は、あの子からのメッセージに戸惑った。


「君の『好き』はどんな『好き』なの?」


僕は既読を付けたまま少し固まった。

君のことが好きなんだ、なんて言えない…

「人間的に好きだよ」

そう言うことしかできなかった。

お互いにギクシャクしてラインも全然しなくなった。


心が痛い。もうあの子とは話せないのかな。そう思うのが、辛くて、楽になりたくて、そのことを1人の友達に相談した。その友達はスマホを持ってすぐのことにネットで仲良くなった女の子だった。趣味も合う、すごくいい子だった。その子の声を聞くと少し安心できた。

僕はその子に、合ったこと全てを話した。

そして、その子はこう言った。


「じゃあさ、私と付き合って…みない?私…君のことが好き」


唐突の告白だった。

「私なら君のことを想ってあげられる。別に…私を、好きでいてくれなくていいから…」

僕もこの子が好きだった。でも、この『好き』はlikeの『好き』だ。それだけははっきり分かった。


「その子とのことはさ、確かに残念だと思うし、私は自身、馬鹿みたいにだって分かってる。でも、私はあなたが好きなの」


こんなにも僕のことを想ってくれる人ははじめてだった。

僕は、うん、よろしくね。そう返事したんだ。

あ、この先予想つきます?

次のお話で僕がクズすぎるやつだってはっきり分かりますよ。お楽しみに。

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