北朝鮮から考える衆議院解散総選挙
今日、正式に安倍晋三内閣総理大臣から衆議院を2017年9月28日に解散することを発表した。
「 今回の選挙の大義は何か?」
「森友、加計隠しでは?」
「北朝鮮のことがあるのに選挙なんかしている場合か?」
「党利優先だ!」
と言ったような様々な意見がある。
しかし今回の選挙は長期的に見るもとても良いタイミングであると思う。
第一の理由はやはり北朝鮮だ。
北朝鮮は少なくともまだ軍事行動は起こさないだろう。
もし起こすとしても年末以降もっと言うとICBMの発射実験をしてからでないとしないのではないかと思っている。
また、アメリカのトランプ大統領が11月に訪日することを踏まえるとアメリカも少なくとも年内には軍事行動は起こさないだろう。
もし仮に両国とも軍事行動は起こさなかったとしても極めて危険な緊張状態が保たれているのはまず間違いのないことだ。
だが、今ならば北朝鮮の脅威が本当の意味で脅威になる前に選挙をすることができる。
そうすれば最大で2021年までは大きな政治的空白を作らなくてもすむ。
そう言った点から考えるとかなり合理的な判断と言えるだろう。
第二の理由は民進党含め野党の崩壊にあるだろう。
はっきり言って民進党はもうボロボロだ。
近いうちに解党する日が来るのではないか?
と思うくらいに内部が崩壊している。
これを総理が想定していたかはわからないが民進党重鎮のベテラン議員つまり今まで民進党を支えていた屋台骨が引退する。
それを踏まえてもいつ空中分解してもおかしくない状況にある。
その前から不祥事で支持も伸び悩んでいる。
共産党との協議も難しい状況だ。
総理としてはこれを好機と思ったのも頷けることだ。
希望の党もおそらくすぐに空中分解しておなじく空中分解した民進党とくっつくのではないだろうかと思っている。
根拠としてあげられるのは希望の党が小池百合子東京都知事の人気にあやかった党であるからだ。
同じような手段を使った党として2012年の時の日本維新の会が当てはまるが根本的に状態が違う。
日本維新の会は超のつくしかも癖の強く発信力の強い大物が二人もいたと言うこと。
橋下徹前大阪市長と石原慎太郎元東京都知事の二人だ。
おそらくいま日本でこれほど発信力のあった政治家を探そうとしてもいないのではないか?
それだけの影響力のあった人だ。
なおかつ強烈なカリスマ性。
しかもそれだけではなかった。
政策が付いてきていたのだ。
だから色々とあっても今も存在する党になっているのだ。
だが、希望の党はどうだろうか?
政策と言っても正直烏合の衆のようでおそらく意見もまとまらないだろう。
今は勝っても次は何も残らない可能性さえあるのだ。
小池知事に近い若狭議員はまだ、当選一回ベテランとは言えない議員だ。
そんな人にまともな政策が打ち出せるのだろうか?否できないだろう。
だからこそ小池知事が代表になっているのだろうがそれだけ一人の人気にあやかった党は危険を含んでいるのだ。
だからこの選挙で自民党は議席は減らすだろうが長期的に見ると自民党には有利になるのだ。
さらに、野党の解散に対する批判。
これほどにまで馬鹿げたものはないだろう。
衆議院は常に解散される可能性がある。
また、そのカードは総理の手中にある。
はっきり言うと大義名分などいくらでも作れる。
ならば時の総理は追い込まれ解散以外は自分の党の都合の良い時に解散をしてきた。
それを見ずに批判するのはどうかと思う。
むしろ彼らは喜ぶべきなのだ。
森友と加計のことについて国民に信を問えるのだから。
もしこれで野党が大負けしたら、それは無駄な議論をしすぎて国民から呆れられたと言うことだ。
はっきり言って無駄な議論も多かった。
こんなことをするのなら安全保障とりわけ北朝鮮についたな議論をもっとしっかりとしてもらいたかった。
もちろんそう言った疑惑を晴らすのも重要なことではある。
が、自分たちでもしっかりと調べて週刊誌の記事だけで判断するのは非常識にもほどがある。
しかもそれを自分たちの都合のいいように書き換えている政党機関紙もある。
その新聞は読めば読むほど嘘ばっかりで逆に笑えて来るくらいの内容だ。
しんぶん赤旗。
別にそれを読んでいる人は否定はしないが他の新聞とも比べてほしいものだ。
これならまだ、朝日の方がマシな記事は書いているだろう。
そもそも野党の支持率が伸びない理由を彼らは理解しているのだろうか?
否、おそらく理解していない。
考えられる理由は同じことを永遠に追求し続けてまともな議論をしない批判だけの党と見られているから。
そして、政策が批判だけの党としか見られていないから見えないと言うことだ。
これでは永遠に民進党が与党になることはないだろう。