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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第十三章
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3


草原を進んでいくと川が見え、その川沿いを馬車は進み、小川には魚がゆったりと泳ぎ、陽の光に鱗がきらきらと輝いていた。


荷台にいるレイルは寝転がって読書に勤しみ、御者台ではハクとコクが辿る道のりについて談義していた。

ノアもトランクからお気に入りの詩集を取り出して読書に勤しむことに決めた──。




──あれからどれ程時間が経っていたのだろう。

視界の片隅を流れる川は湖となり、馬車はゆったりと湖畔を進んでいた。


長い時間詩集を読みふけっていたのか、太陽は先ほどよりも高く浮かんでいた。

不意に、馬車はがたんと大きく揺れる。


「どうかしましたか?」


「ノアか、いやな……」


なんとなく気になり、荷台からひょっこりと顔を出す。

ハクが目配せした先には向こうから大きな馬車が来ており、今この馬車は道の隅に待機している。

どうやら道を譲っている様子だった。


「なになにー、どしたんだぜー?」


レイルも気になったのかノアの隣から顔を出した。

大きな馬車はゆっくりとこちらの馬車を通りすぎていく。


「悪いな、ネーチャン」


向こうの馬車に乗った一人の男性がハクに会釈した。

ハクはそれに特に何も示さず、馬車が通りすぎるのを待った。


大きな馬車は幌に覆われており、その布の隙間からちらりと檻が覗く。

うめく様な鳴き声も聞こえた。


レイルは驚いた様にじっと馬車を見つめ、ずっと目で追いかけていた。


「大きな馬車でしたね。見世物にする動物の運搬か、サーカスですかね」



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