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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第十二章
92/167

8


コクは安全圏におり、被害を負うことは無かった。

誰も被害を受けていない事に安堵しほほについた土埃をぬぐう。


「はあぁぁぁっ!!」


ノアは開いた距離をつめるべく駆け出し、そのまま蛇の身体をかけ上がる。

何度も斬りつけ、傷を作る。

だがどれも浅い。その事にノアは歯を食い縛る。


「私は!こんなところで立ち止まっている訳にはいかないんです!」


その瞬間、ハコブネの刃が淡く輝きだした。

ノアの強い思いに呼応するように辺りにまばゆい光がほとばしる。


「なんなんだぜ!これ!」


「ノア!これは……!」

レイル達が突然の事に狼狽える。

ノアはまばゆい光の刃でインウィディアを斬り裂いた。


光の奔流がインウィディアを包むとインウィディアはたちまち泥状に変化し、その姿を消した。その場にいる誰もが言葉を失った。


巨大な石の蛇は退けられ、静かな夕陽さす草原が広がる。

ノアは突然立っていられないほどの倦怠感に襲われ、その場で膝を折った。


「紫ちゃんっ!」


心配したレイルが降りてくる。

ノアの身体を疲労が包み、今にも意識を手放してしまいそうだった。


「今の、なんなんだ。蠍のヤツ相手にしたときも見たけどよ」


コクとハクが困惑した面持ちでその場に集まる。

全員が戦いの終わりを悟り、法具をそれぞれの姿へと戻した。


「もしかして、これがハコブネの……」


ノアはぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。

だが今は喋ることすらやっとの事だった。



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