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「なんなのだ……?」
ノアは嫌な予感がしてハクに松明を灯す様指示を出す。
ハクが理由もわからないまま松明を灯し、馬車の後ろを確認するため松明を高く掲げた。
そこにいたのは巨大な蛇だった。
それは緑色の目をした大きな怪物で、ノア達を餌食にしようと狭い坑道を這って迫ってきていた。
「クロスケは今すぐシロちゃんと馬車交代、クロスケは後ろに来てシロガネ出すんだぜ!
シロちゃん!馬車のスピード上げて!」
巨大な緑色の目をした蛇。
やはりグレンデルの法獣が姿を見せ、レイルが急いで各位に指示を出す。
コクとハクが入れ代わり、レイルの指示通りコクはシロガネを出した。
レイルも同じくアルカナロッドを出して、その杖の先を巨大な蛇、ノア達は名も知らぬインウィディアへと向ける。
「シロちゃん!今やられたら怖いのは落盤だぜ、多分相手は構わず突き進んでくる!
馬の制御任せるぜ!」
「ああ!任せろ!」
ハクは持っていた松明を投げ捨て、手綱を握り、馬車の速度を上げた。
がらがらがらと勢いよく車輪が回る。
ノアは振り落とされないように馬車に掴まるので精一杯だった。
「クロスケ!ちょっとでも速度落とさせるためにオイラ達で撃ち続けるぜ!」
「了解だ、シロガネ!」
コクの周りがきらりと輝いたかと思えば、その光の中からシロガネの影が現れる。




