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「わほー朝ごはんありがとうだぜー」
紙袋から自分の分の包みを取りだし、残りを紙袋ごと後ろに渡す。
レイルがきゃいきゃいと楽しそうにそれを受けとる。
「はい、シーロちゃん」
レイルが包みをハクに渡し、残ったのはまだまだ多い包み達。
一つでもかなり大きめのサンドイッチで、ノアは一つでお腹いっぱいになりそうだった。
それが紙袋に数十個は残っている。
「クロスケ、これ全部食べて良いんだぜ?」
「二、三個じゃどうせたんねぇだろ」
レイルがぱあっと顔を明るくさせる。
「ありがとだぜ!」
袋から包みを一つ取りだし、包み紙を剥いて大きな口でそれを頬張った。
各々もそれを真似るように包みを剥き、サンドイッチを頬張る。
それと同時に馬車を動かした。
少し品は無いがそうも言ってられない。
ノアはサンドイッチを頬張りながら馬車を動かす。
人混みをかき分け、大通りに出た。
大通りは他の馬車の往来もあり、まるでパレードの様に多くの馬車が行き交う。
そのうちの一つとなり、テルティウス内を突き進む。やがて街の外へ至る門を見つけ、街を惜しむことなくその門をくぐった。
さぁっと柔らかな風吹き抜ける森に出る。
「コクさん、次の目的地はどこですか?」
「クァルトゥス鉱山だな。鉱山辿った先にクィーントゥスって王国がある」
地図を広げるコクの横から地図を見せてもらう。
森を抜け、川沿いに行った先にその鉱山があるようだったが、中々に遠い。




