表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第一章
7/167

2

噂によれば人間体から人竜化を行えるという話だが、あいにくノアはそう言う方面の知識を持ち合わせていない。


「何か御用でしょうか」


ノアはあの悪漢達の仲間かどうか警戒して、刺々しく言い放つ。

すると目の前の少年はけらけらと笑いだした。


「そんな警戒すんなよ、俺はむしろあいつらから助けようと見てたクチだぜ?」


必要無かったみたいだけどなとまた笑う。


「あの場には誰の気配もありませんでしたが?」


「へぇ、気配なんてわかる程度に戦い馴れてるのか。

残念、こちとらかくれんぼは得意中の得意でな」


リュウの民はこの世界の種族中最も戦闘に適した種族だ。

そんな種族が自分に何の用だと、ノアは少年の足下から頭の天辺までじぃっと見つめた。


「そんなピリピリすんなよ、お姉さん。

俺はただアンタの法具に興味があるだけだ。知り合いの奴に法具好きの奴がいてな、それこそ全ての法具を記録したいだの言うバカの使いだ」


少年は呆れたようにため息をつく。

全ての法具の記録。

それはノアにも少し興味があった。


「……立ち話も何ですし、そちらに座られてはいかがですか?」


ノアは自分が座っている席の向かい側の椅子を指差す。

少年はやっと警戒を解いたと思ったのか、大人しく席に座った。


途中、ウェイトレスが少年の注文を聞きに来るが、少年は迷わずチョコレートケーキ、と呟いた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ