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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第九章
66/167

9


言葉を紡ぐごとに自然と怒気を孕む。

ノアは半ば懇願するように彼を見つめた。


「どうしてか、面白いこと言うね。

ボクをこんな風にしたのはノアなのに」


グレンデルはすっと笑うことを止め、睨むかのようにノアを一瞥した。


「どういう……」


「キミに良いことを教えておこう。

ボクはフィーニスにいる、来れるものなら来てみなよ。

ただしキミの周りにはボクの法獣がつきまとう。

キミにつく人間は争いに巻き込まれ、不幸になるだろうね」


どういう意味かと聞こうとすると、グレンデルはそれを遮って言葉を紡ぐ。

自分に法獣がつきまとう。

自分のせいで周囲は不幸になる。

その言葉にノアは暗い影を落とした。


「どうするかはキミ次第だよ。スペルビア!」


グレンデルはノアの言葉も聞かぬまま、自身の法具をぎゅっと握る。

するとグレンデルの意のままに、大きなグリフォンが姿を現した。


グレンデルはスペルビアと呼ばれたグリフォンに騎乗すると、そのまま天高く舞い上がってしまった。


「禁忌を犯した理由が、私……?」


グリフォンの巻き上げる風の中、ノアはぽつりと呟いた。

グレンデルが言っていた言葉にいくつか疑問が残るまま、ノアはこれ以上いても仕方がないと墓地を後にする。


レイルの家へ戻ると、皆は当然なにも知らない様子で楽しそうに談笑していた。



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