表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第八章
54/167

2


「ハコブネにまつわる能力……。

それさえ有ればグレンデルを救う事ができる……」


ノアはぽつりと呟いて、立ち上がった。


「長老様。夜分遅くに申し訳ございません。ですが、ありがとうございました。

これで私も先へ進めます」


「うむ、達者での」


ノアはルルニアに一礼し、背を向けて歩きだした。

これからまた一人の旅路だ。

そう思って祠から抜ける瞬間、ぞわりと背筋が凍りつくようなあの感覚に襲われる。


「っ!?」


ノアは無意識に身を抱く。

座り込みそうになるのを耐えなから、外へと駆け出した。


朝が来る瞬間の藤色の空に黄金の毛並みが宝石のように鎮座する。

ノアの目の前には美しくもルクスリア達と良く似た巨大な狐の姿姿がそこにはあった。


巨大な狐はノアを見るなり、自身の周囲に炎の玉を出現させた。

その炎はふわりと浮いたかと思えば一直線にノアに向かって飛んでくる。


「ハコブネ!」


ノアはその火球をナイフで両断する。

綺麗に割られた火の玉はノアの後ろで小さな爆発を起こす。


まだ陽の昇る前の早朝だ。

騒ぎを聞き付けてやって来たのはルルニアだけだった。


「何事じゃ!」


「グレンデルの魔物です!長老様、今すぐ周囲一帯の避難を!」


「わかっておる!

……法具転回、ティターニア!」


ルルニアの髪飾りはするりと外れ、ルルニアはその長い髪を無造作に下ろす。


髪飾りは薄く、向こうが見えてしまうほどの透明になり、画面の様なものが三つにキーボードの様な物が六つ、円を描くようにしてルルニアを取り囲んでいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ