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長老というからには年老いた老人を想像していたので、ノアは目の前の東洋の服を着たツインテールの少女を長老の孫娘であるとして、かがんで目線を合わせる。
「すみません、今長老様にご用事がありまして」
「戯け小娘が、妾がこのソフィアールが長ぞ」
ノアの行動がさぞ気にくわなかったのか、目の前の長老は舌打ちでもしそうなほど、刺々しく自身を語る。
「長老様にしてはお若いようですが……??」
「レイルめ、こやつに我らのことなんとも教えておらんのか……。
いや、レイルだからこそか……」
長老様はレイルの名を出し、ついには舌打ちを漏らしてしまった。
「我々のこと?それはいったい……」
「疑問を持ち、知恵を求めるのは良いことじゃ。
お主、外に出て大人を見かけたかの?」
言われてみれば、確かにソフィアールに赴いてから大人とすれ違った記憶かない。
ノアはさらに不思議そうに首をかしげた。
「それが答えじゃよ。我らソファイアは叡知を持つ種族であり、一定育てばそこから先に至れぬ不老の民じゃ」
「「そんなことが……!」」
長老はノアの言う言葉をまるでわかっていたかのようにノアに言葉を被せた。
「あるのじゃよ。妾は1000年と生きたのだ。そうも何千と聞いたわ」
長老はいたずらっ子のようにけらけらと笑った。
「さて不躾な娘よ。今宵はソフィアールが長。ルルニア・アスケトラに何のようじゃ?」




