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こぽこぽと音が止み終わる頃にはコップには水が並々と入っていた。
「オイラ紫ちゃんがなに考えてるかは知らないけど、この里はいいぜ、学者も知識も全部ここに集まる。
わかんないことは誰かに聞けば良いぜ!」
ノアが椅子にすわる中、レイルは行儀悪くテーブルに腰かける。
子供のように、宙ぶらりんの足をぱたぱたと動かしていた。
「……それなんですよ。
私はグレンデルに関する情報を探るため、法具に詳しいレイルさんの下を訪ねて来ました、レイルさん。
グレンデルと言う法具について何かわかりませんか?」
ノアは元々ソフィアールに訪れるつもりだった。
それは数多の知識集まるソフィアールならば、グレンデルの呪いの解き方もわかるのではと踏んでのことだった。
結果、この里にくる前にレイルの存在を知って、こうして会いに来たのだ。
「うーん、オイラのソファイアとしての研究の専門は法具だけど、あくまで"法具"であってグレンデルじゃないんだぜ……」
「そうですか」
グレンデルに追い付いたと思えば遠退き、情報すらもつかめないままでノアは顔に暗い影を落とした。
「長老様にでも聞く?長老様、昔世界中歩き回ったって言ってたし、多分紫ちゃんの故郷にも行ったことがあると思うんだぜ!」
レイルは励ますかのようにわざと大袈裟に身ぶり手振りをして語る。




