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ノアがくすくすと一人で笑うと、ハクは意味もがわからなさそうに首をかしげた。
「だって、先ほどのハクさん。笑ってましたよ。レイルさんから食材押し付けられても、しょうがないなって。
大切なんですね、レイルさんのこと」
「よ、余計なことを言うな!幼なじみのよしみなだけだ!」
図星なのか、ハクは言い訳にしか聞こえない言葉を並べながらたんたんと食材を切っていく。
髪から少し覗く、人間にしてはやや尖った耳はほんのり色づいていた。
談笑もそこそこに、料理が出来上がる。
コクも起こしてきて、カレーにサラダと、テーブルに並べると一気にテーブルの上は賑やかになった。
「それでは、いただきましょうか」
ノアのその言葉と共に皆は食べ始める。
ノアが一口頬張ろうとすると、レイルは椅子をならしてがたんと立ち上がったのだ。
「おかわり、だぜ!」
「早ぇな!」
レイルが山盛りのカレーを持ってくると、コクは呆れたような驚愕したような面持ちになる。
健啖家とは聞いていたがまさかここまでとはとノアもくすりと笑った。
わいわいと楽しい夕食を終えると、皆は眠る支度をする。
皆が寝静まった夜。ノアは一人だけリビングに残っていた。
「およ、どしたんだぜ紫ちゃん、眠れない?」
「レイルさん……。いえ、少し考え事を」
レイルはふぅんとだけいって食器棚からコップを取りだし、そこに水を入れる。




