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「神木ソピアーは叡知の象徴。
歴代の里の長はあの木の中で暮らしてるぜ。
ソファイア達が新しい遺伝子の発見だとか新しい動物の発見と何らかの功績を残すとあの木の側で暮らせる権利が貰えるんだぜ。
そうやって里の地位を高いものにするのが里に住むソファイアにとっての何よりの名誉と目標でもあるんだぜ」
レイルは得意そうに、さも楽しそうにノアに語る。
「各々が得意な分野で功績を残す。
オイラは法具そのものに視野を当てて地位を上げたんだぜ」
レイルはノアに得意そうに笑った。
ソファイアの持つ特徴的な尖耳がぴこんと動く
「お若いのに、すごいですね」
ノアがそう言うと、癖なのかレイルの耳が再びぴくりと動いた。
レイルは明らかにハクとコクとは数歳ほど年下なのにたいして、子供っぽい言動や行動が目立つのにこういうときはやけに大人びて見えた。
「えへへ、そーみえる?」
レイルがにこりと笑う。
その笑顔は年下の少年がみせる笑顔ではなく、どこか達観したような笑みだった。
買い物も終えて、二人は商店街を抜ける。
商店街を抜け、元来た道をたどるとレイルの家が見えてくる。
「たっだーいまー!」
レイルが勢い良くドアを開けて家に入る。
それに続いてノアは小さくおじゃましますと言うのだ。
「レイル、帰ったか」
ハクとコクはすっかり綺麗になった家をまるで我が家のようにくつろいでおり、コクと来ればソファで横になって眠っていた。




