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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第五章
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冷たい記憶

暗い暗い、まるで海のそこにいるような意識の中。

何も見えない、何も聞こえない。

ただ周りには闇が広がっていた。


──暗い……


──身体も動かない……


──私は……



ノアは意識の中で目を覚ます。

そこにはひどく懐かしい、のどかな村が広がっていた。

だがそれは写し出された映像を見るように、外側から見る景色だった。


「これは、私の故郷……?」


裕福でもなければ貧しくもない、人々が手を取り合って生きてきたハコブネの一族の村。

だがこれを、彼女の夢と思わせるには充分だった。


「いえ、これは夢ですね……。だって故郷は、アーカムは……」


ノアがそう呟くと、村には七体の魔物が出現する。

巨大なサソリ、ルクスリア。巨大なハエ、グーラ。

そして、狐の魔物、白熊、緑の目をした蛇。グリフォンにドラコン。


「そうだ、私はあの魔物達を知っていたんだ……」


あの魔物達は、七年前。

確かにアーカムを焼き払った魔物達だった。

どうして忘れていたのか、それを彼女は理解できなかった。


映像は切り替わり、とある民家の中。


「私の家……」


もう戻れない、懐かしい我が家。

幸せで溢れていた自分の家。

だが映像に写し出されていた少女は、幸せとは程遠いものだった。


「昔の私……、そして」


「グレンデル……」



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