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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第四章
27/167

2

「はあっ!!」


巨大なハエが地に伏せる瞬間、ノアはハエの手足を斬り落とした。

ハエはつんざくような鳴き声を上げながらもがき苦しむ様に甲板を這いずる。


三人はそれを好機と踏み、一斉に飛びかかかる。

だがハエは空に向けて液体でできた弾丸を打ち上げた。


「シロガネ!」


コクが不味いと踏んだのか、三人を覆い尽くすほどの巨大で、高密度のシロガネのドームを作り出す。


ばしゃ、と液体はシロガネのドームにかかり、液体はシロガネのドームの隙間からぽたぽたと滴り落ちる。

雫が落ちた場所には小さな穴が空いておりしゅうしゅうと煙を漂わせていた。


「コク、液酸弾だ!退くぞ!」


「わぁってるよ!」コクはドームに穴を開け、三人はそこから脱出する。


その隙をついてか、巨大なハエは切り落とされた手足の近くまで這いずる。

かと思えば、巨大なハエは自らの手足を


──食らった。


「なっ……!」


三人には、驚愕と、その言葉が良く似合っていた。

巨大なハエはばきばきと音を立てて自分の手足を食らう。

巨大なハエが自信の手足を食らい終わる頃には、ノアが切断した傷口から新たな手足が生えてくる。


「そんなのありかよ!」


コクがそうぼやき、開いた距離を詰めて双剣による乱舞を繰り出す。

ノアとハクもそれに続く様に斬撃を放ち、巨大なハエの甲殻に傷を作る。


巨大なハエはうめく様な鳴き声をあげる。

すると再び大きく飛び上がり上空から液酸弾を放った



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