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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第三章
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25/167

4

「皆さん!あの魔物は危険です、すぐにお下がりください!」


ノアがそう叫ぶと、客員達は一斉に甲板から姿を消す。

静寂に包まれた甲板で二人の声がその静寂を打ち破る。


「ノア!何があった!」


「この気配、あの魔物と同じ奴か!」


二人がどたどたと騒がしく甲板に上がり、巨大なハエを見据える。


「……ええ、あの時と同じ気配です。

皆さん、行けますか?」


ノアはマフラーをナイフに姿を変えさせ、コクもシロガネをとりだす。


ハクは袖の下に巻き付けた黒く細い帯をほどいた。


「クロガネ!」


まるで白刀シロガネと対を為す黒刀クロガネ。その刀は小太刀ではなく鞘に入った一本の日本刀の姿をしていた。


「さぁ、行きましょう!」


ノア達は巨大なハエを見据える。

三人はその言葉と共に駆け出した。





第三章「船上の戦場」終了

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