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「皆さん!あの魔物は危険です、すぐにお下がりください!」
ノアがそう叫ぶと、客員達は一斉に甲板から姿を消す。
静寂に包まれた甲板で二人の声がその静寂を打ち破る。
「ノア!何があった!」
「この気配、あの魔物と同じ奴か!」
二人がどたどたと騒がしく甲板に上がり、巨大なハエを見据える。
「……ええ、あの時と同じ気配です。
皆さん、行けますか?」
ノアはマフラーをナイフに姿を変えさせ、コクもシロガネをとりだす。
ハクは袖の下に巻き付けた黒く細い帯をほどいた。
「クロガネ!」
まるで白刀シロガネと対を為す黒刀クロガネ。その刀は小太刀ではなく鞘に入った一本の日本刀の姿をしていた。
「さぁ、行きましょう!」
ノア達は巨大なハエを見据える。
三人はその言葉と共に駆け出した。
第三章「船上の戦場」終了




