船上の戦場
善は急げと言うことで直ぐにでもあの法具好きの人物のもとへ赴く事になった。
ハクとコクの二人は手早く準備をして、外へ出る。
イニティウムの外れにあるこの家からは、ルクスリアによってめちゃくちゃにされた内部などお構い無しといった風に周囲は綺麗なものだった。
三人はイニティウム市内へと足を運ぶ。
どこも瓦礫の山がたくさんあり、市民や騎士団は復興に尽力していた。
「話には聞いていたがこれほどとはな……。
港町行きの馬車が出ているといいが……」
ハクはあからさまに苦々しい面持ちとなる。
だがハクの心配は杞憂に終わり、港町セクンドゥス行きの馬車が出ていた。
三人は馬車に乗り込み、馬車に揺られる事数分。
ノア達は港町セクンドゥスへとたどり着く。
何隻もの船が並び、青い海原に白塗りの家屋の壁が良く似合っていた。
三人は馬車を降りて辺りを見回す。
「お、あったあった」
コクが何か見つけたようで、ある一点を指差す。
そこには法具好きの人物が住んでいるとおぼしき地名、ソフィアール行きと書かれた看板があった。
船の出向にはまだ時間があり、三人は近くの喫茶店て一先ず休憩することに決める。
各々が好きな物を頼み、ノアは紅茶を。
ハクはコーヒーを。
コクはチョコレートケーキを頼んだ。
「それで、お二人の言う方って一体どんな方なんですか?」
ノアはひそかに疑問に思っていた事を口にする。
二人はその話題を口にした後、あー、と苦々しい顔になる




