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二人はルクスリアの主と思わしき人間をじっと睨み付ける。
「さすがにルクスリアを倒すことは出来るんだね」
ローブの人間はにっこりと笑顔を見せるが、その顔はフードに隠れていてよく見えない。
戦う意思はないのか、彼はレイピアをペンダントに戻した。
「教えてください、貴方はどうしてその法具を持っているんですか」
「あれ、"忘れてる"の?まぁ良いか。
その内わかることだよ」
ローブの人間は意味深に笑った後、自身のペンダントをぎゅっと握る。
するとルクスリアとは異なる、禍々しい雰囲気を放つグリフォンの様な魔物が一体現れた。
二人はそれを見るや否や、ナイフを、小太刀を構える。
「そう怖い顔しないでよ。今は戦う気なんてないんだから」
そういうとローブの人間はグリフォンに飛び乗る。
グリフォンはノアを見るなり忌々しそうな目で睨み付けた。
「それじゃ、また近いうちに会おうね」
グリフォンは主がそう言い終わると大きく翼を広げてふわりと浮いた。
「待ってください!まだ聞きたいことが!」
ローブの人間はノアの言葉を無視して、大きく飛び上がる。
徐々にその姿は見えなくなり、ローブの人間は空へと消えた。
「待って、待っ、て……」
ノアはそれを追いかけようと一歩踏み出すが、身体は言うことを聞かず、まるで操り人形の糸がぶつりと切れたようにその場に倒れこんだ。
「っ!ノア!」
コクがかけより、何度もノアの名前を呼ぶ。
それに返事をすることもなく、ノアの意識は闇へと消えた。
第一章「強襲」終了




