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「貴様が魔物を操る首謀者か!今すぐ魔物を退け、縄につけ!」
騎士団長らしき人物が、ローブの人間に剣を向ける。
ローブの人間はそれを一瞥した後、くすりと笑った。
「ルクスリア!」
ローブの人間がサソリの、ルクスリアと呼ばれたサソリの名前を呼ぶ。するとルクスリアはその注意をノア達ではなく騎士団に向ける。
「逃げて!!」
嫌な予感のしたノアは精一杯の大きな声で騎士団に伝える。
ルクスリアは大きく身体を捻るかとおもえば、建物も人間もお構い無しに大きく回転した。
家屋は瓦礫となり、騎士団は瓦礫に埋もれ、嵐の様なルクスリアの一撃に倒れる者もいた。ローブの人間はただ笑っているだけだった。
「おのれ!あくまで我々に楯突くか!」
騎士団長はローブの人間に剣を向け、降伏する気がないと悟るとローブの人間に斬りかかった。
ローブの人間はにやりと不敵に笑うと、その首からペンダントを取り出した。
ペンダントは炎と共に一本のレイピアとなる。
「あれは……!」
ノアはどこか驚愕した面もちで、レイピアを食い入る様に見た。
ローブの人間は口角をあげると騎士団長らしき人間の首を跳ねる。
それに狼狽える騎士団員を、ローブの人間は一瞥し、くすくすと楽しげに笑った。
「よくも、よくも!!」
ノアは単身ローブの人間に斬りかかる。
「ルクスリア!」
だがローブの人間を守るようにルクスリアはノアの目の前に立ちはだかった。




