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2話~この学園に入った俺は馬鹿だった~

1話から1ヶ月以上空けてすみませんでしたああああああああああ!!


これから執筆頑張るので、見てくださると嬉しいです。


掠れたモーターのような音がするロボットの

後ろに付いていく。

もう30分は歩いただろうか。

正統会にまだ着かない。


「おーい。正統会っていうのはまだ着かないのか?」


「・・・・・・。」


へんじがない、ただのしかばねのようだ。

このクソロボットめ・・・・・・。案内してくれるんじゃねぇのかよ。

俺はそんな不満を抱きつつ、大人しく歩いていた。


それから10分ぐらいした後、

「モクテキチニタドリツキマシタ。アンナイヲシュウリョウイタシマス。ゴリヨウ、アリガトウゴザイマシタ」

どうやら着いたらしい。

やっと着いたのかと安堵し、顔を見上げると

そこには一軒家ほどの大きさの建物。

ベージュ色を貴重とした壁に、薄茶色の屋根。

少し塗装が剥がれている部分もあり、何年も使われていたのが見受けられる。

そして小汚い煉瓦色のドアの上には、

行書で盛大に書かれた「正統会」の文字。


ああ・・・・・・ここで俺のイチャラブ生活が始まるのか・・・・・・。

考えただけで胸が高鳴る。


胸が落ち着くのを数分待ってから、震えた足取りで一歩を踏み出す。

一歩、また一歩と歩く毎に心臓が破裂してしまいそうな感覚を浴びる。


落ち着け・・・・・・落ち着くんだ俺。

そうだ。素数を数えるんだ。えっと

2・・・・・・3・・・・・・5・・・・・・7━━━━━━


「ゔぼっ!?」


途中から夢中で素数を数え始めてしまった俺は、目の前にあったドアに気付かず衝突。

そして奇妙な声が同時に漏れる。


━━━━━その途端。

どこからともなく警報音の様な音が流れ出す。


え、待ってくれ、これってまさか俺がこのドアに衝突したから鳴ってんの?

そんな事ないよな。そもそも俺はここの会長となる男だし!

どうせ此処の学園の連中がヘマをやらかしたかなんかで鳴ってるん━━━━━━


俺の思考はここで中断された。

目の前に広がる風景をどう表現すればいいのだろうか。

例えて言うなら縄文時代にゾウを狙う人々の様な状況だ。

ちなみにゾウは俺。


目の前にはマシンガンを構えた黒服姿の男達が俺の周りを囲んでいる。

これはとても危険な状況と言える。

命の危機だ。

そして自然と、その周りに野次馬が集ってくる。


これ・・・・・・詰んだくさくね?

いや、待て待て待て。俺はこれからハーレム

イチャラブ生活を送るんだ!

こんな登校初日でDEAD ENDとかありえないから!

誰か、俺に救いを・・・・・・


「あなた達、何をやっているの?」

その途端、女神かと思えるような透き通る

が俺の耳に届いた。

目の前のドアから現れたのは茶髪ロングの美少女。

顔がとても整っており、清潔感がある。


「あなたは・・・・・・誰ですか?」


その美しさに見とれていると、正面から声が聞こえ、

それが俺に対してにだと数秒経ってようやく気づく。


「おっ俺はその・・・・・・えーとだな、この学校に転校するっことになっぁ・・・・・・荒崎 夢叶と言います」


今にも消え入りそうな声で自己紹介。

ここでコミュ障発動しなくていいから!


「転校生?転校生なら外部訪問者受付から

来るはずですよ」


マジかよ。

いやでも色々転校の手続きする時、来たら

正統会を訪れるようにって言ってたような気がする・・・・・・。


「いや・・・・・その正統会に訪れるように言われて・・・・・・」


「正統会に?もしかしてあなた・・・・・・新会長

さんですか?」


「まぁ、そう言われて来ました」


「そ・・・・・・そうでしたか。大変失礼な事をしました。申し訳ございません!」


いや、全然大丈夫ですよ。

むしろこっちがごめんなさい。

おどおどしている目の前の美少女は、手慣れた手つきで着用している腕時計の様なものを操作している。

その後、小声で


「警報解除、武装部隊は直ちに撤廃」


そう言ったように聞こえた。

武装・・・・・・部隊?

おいまて武装部隊ってなんだ武装部隊って。

この学校はそういう学校なのか?待って、もしかしたら俺殺されるかもしれなかったの?

(大正解)


そうして、武装部隊は素早く退場していき野次馬もはけていった。

2人きりになり、気まずい沈黙が続く。

その沈黙を破ったのは彼女の方だった。


「はぁ・・・・・・。あっ、ごめんなさい。一応これでも正統会の副会長をしているもので、人の前に立つと副会長ぶっちゃうんです。自己紹介が遅れました。finalの雪菜 美優と言います。これからよろしくお願い致します。」


話す前までは清楚でキリッとした姿に見えた彼女だったが、一変して甘い少女の様な姿になったことに少し胸がドキッとした。

で、疑問に思ったことを口に出してみる。


「ふぁいな・・・・・・る?」


「説明されてませんでしたか?この学園では入学した年月から数えて、first、second、third、そしてfinalと名付けられます。私はfinalなのでいわゆる四年生というやつですね」


うん・・・・・・なんか厨二臭いね!

まあそれは置いておこう。ということは俺はfirstということになるのか。

って、firstの俺が会長やっちゃっていいのかよ・・・・・・。批判来ても知らねぇからな。

他人事のようで自分の事なんだけどな。

危機感0すぎて逆に怖いわ。


「そして、それぞれの学年毎に色が決められています。firstは白。secondは黄色。thirdは青。そしてfinalは黒となっています。それに応じて、襟にその色のバッチも付けるのが義務となってます。後で正統会本部でお配りしますね。」


「了解っス」


「では本部へお入りください。他の皆も待ってますよ」


素っ気ない返事を返し、言われるがまま美優に付いていく。そして、先程は入れなかったドアの前まで来ると美優は「ロック解除」と小声で呟いた。そうすると、心地よいカチッとした音が響き、ドアが開く。

それ先に教えて欲しかったわ。

そして美優はそのドアを開いてくれて、俺に対してこう言った。


「入る時は両手を上げながら入ってくださいね。新会長が来る事は皆さんに言っておいてるのですが、顔の情報はお伝えしてないので入った瞬間に殺してしまう可能性があるので・・・」


こ・・・・・・殺す!?

待って。帰りたい。

ぼくおうちにかえりだい"!

たすけて!まま!ぱぱ!


「わ・・・・・・わかった」


一応口ではわかったと言ったが、正直わかりたくない。とりあえず逃げたい。

いやだめだ・・・・・・。ここで逃げたら俺のハーレム生活が無くなってしまう!


「では、お入りください」


その言葉と同時に俺はジェットコースターが上昇しているような感覚でいた。

鼓動の音が聞こえる。

数十分前のワクワクしていた気持ちはどこに消えてしまったんだろう。

恐怖だ。

もうどうにでもなれ・・・・・・!

俺は開かれたドアの向こうへ目を瞑りながら突進して言った。


それから数秒経った。音は何も聞こえない。

目を開けるのが怖い。何も動けない。

そんな感情に震えている。俺はどうすればいいかわからない。

そうした時、美優の優しい声が聞こえた。


「紹介します。新正統会会長の荒崎夢叶さんです」


その言葉が目を開く合図だと直感的に理解し、勇気を振り絞って目を見開いた。

俺は、その光景に目を見張った。

なんだ・・・・・・これ・・・・・・。

男子が4人、女子が2人・・・・・・

ハ、ハ、ハ・・・・・・


「全然ハーレムなんかじゃねぇぇぇぇ!!!」


俺の絶望に紛れた悲痛な叫びが本部に響き渡る。

俺が望んでいたハーレムパラダイスは、始まりの鐘がなる前に終わった。

目を白黒させながら、意識が暗転。俺は後ろへ重心が行き、勢いよく倒れる。そこで映像は途切れた。

俺は意識が途切れる寸前、ふと思ったことがあった・・・・・・





あのクソ親父許さない。


そうして完全に意識は途絶えた。

前書きでも書きましたが、全話から1ヶ月以上空けてしまい、申し訳ございませんでした。

でもこれからはちゃんと書くよ!


ってことでここまで2話をご覧になっていただき、ありがとうございます。

ついにこれから夢叶の新学期が始まるということでこれが本当の1話かな?って感じですね。

次の話では、正統会の人達がたくさん出てきます!

楽しみにしておいてくださいヽ(*´∀`)ノ


では今回はこの辺で終わりにしておきます......

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