第1話 ~ハーレムだと思った俺が馬鹿だった~
初めまして!湯崎ぽむ太と申します!
これが初投稿作品なので、至らない部分が
山ほどあります。
なので、暖かい目で見てくれると幸いです。
※6月20日~活動休止。次回更新予定→未定
「夢叶、お前来週から海鳴学園に転校するかなな」
父の落ち着いた声が俺の耳に届く。
その言葉理解に数十秒を要した。
「え......?」
俺が聞き返す。
するとまた、
「だから、お前来週から海鳴学園に転校するからな」
と父がいう。
チョットナニイッテルカワカラナイ。
この会話を数回繰り返したところで俺は
「嫌に決まってるだろ。だいたい一ヶ月に
高校に入学したじゃないか」
と、ぶっきらぼうに言った。
そう、今は5月半ば。
俺はこの国でトップレベルと言われる高校に
一発合格し、晴れて高校に入学したのである。
「夢叶宛に海鳴学園から手紙が届いてるんだ」
俺がそんなことを考えている内に父が話し始めた。
ん......海鳴学園......それはまさか
かの有名な海鳴学園か......!
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海鳴学園とは全寮制の学校であり
この国の、いや、この世界のトップを行くと言っても過言ではない。
科学をはじめとし、電子工業や植物研究など
ありとあらゆる学問の最先端を行っている。
そして、学問だけでは留まらず
美術や音楽、さらに映画制作などにも携わっており今とても注目を浴びている学校だ。
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でも......俺がそんな偉大な学校から手紙だと......!?
え.....もしかして編入してくれませんとかかな。
俺は凄く胸がワクワクした。
「ほら、これ。」
父がその手紙を引っ張り出してきて、俺に渡してくる。
その手紙をマジマジと見た。
その手紙にはこう書いてあった。
『あなたを我が校の正統会会長に任命し、
本校への編入を命じる。それに関しての試験は一切行わず、入学金、授業料、その他教材費等の全学費を免除をする。
尚、貴公には来週の5月✕日から入学を認める。以上』
予想通りだった。
しかしよく良く考えろ。
正統会ってなんだ......?
会長......?
てか、俺がこの学園に入ったところで
何が変わる?
どうせ俺の頭ではここに入ったって
底辺の底の底だ。
キンキンに冷えた床に這いつくばっているだけだ。
なら、今の学校のまま成績をキープしつつ
優雅な学校生活を送ればいい。
俺は決めたぞ。
絶対にこんなところには行かないぞ。
もし俺が行くようなことがあるのならば
そこが年がら年中ハーレムで女の子の楽園
のような所じゃないと俺は行かないからな......!
「手紙に書いてある内容通りだ」
「俺はこんなとこ絶対行かないからな!!!」
「まあそう言うなって夢叶」
「いぃや、俺は行かないね。俺は今の学校が
良い!」
「まあよく聞け夢叶、私もこの手紙が急にきて
びっくりしたんだ。それでこの学園に問い合せてみたんだ。その出てくれた人によると正統部はだな......」
数秒の沈黙。
待って気になる!早く言えよ!
と、思っていたら父がこっちの目を真っ直ぐ
見てきた。
そして、俺の耳元でこう囁いた。
「正統部は “ハーレム” らしいぞ」
小声で俺の耳元で父が囁いた。
ハーレム......だと...。
ハーレム......ハーレム......ハーレム......
なんと美しく、情熱的な四文字なんだろう。
俺はもしこの学園に入ったら━━━━━━━━
「夢叶君、お茶入れといたよー」
優しく接してくれるクラスメイト
「夢叶先輩!肩もみしましょうか!?」
元気一杯でいつも構ってきてくれる可愛い後輩
「あっあの......夢叶せんぱい......膝枕してください....../////」
シャイで可愛らしい照れ屋な後輩
「それでだな夢叶、その漫画というものはな.....
って、聞いてるのか?」
美しく、格好良いつい見とれてしまう先輩
パラダイス
まさに楽園だ。
こんなことが一つの部屋の中で行われるのなら......俺の何かが覚醒しちゃいそうだよ!
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「ぅと......。ゅうと......!夢叶......!!」
「ハッ!!!!!!」
いかんいかん、このまま何処かに
いってしまいそうだったぜ......。
「夢叶......その......言い難いんだが......」
「ん?なんだよ」
「ヨダレ出てるぞ」
「えっ.........」
俺ってつくづくキモイやつだなって
思った━━━━━━
「それで、行く気にはなったか?」
「あぁ。なったよ。俺、海鳴学園に編入するよ」
こうして、荒崎夢叶 十五歳(非リア)は
ハーレムイチャラブ生活の切符をゲットしたのであった━━━━━━━━━━━━━
俺は新品の白の制服に身を包み、タクシーに
揺られている。
胸がドキドキがさっきから鳴り止まない。
いや、もう一週間前から鳴り止まない。
前の学校の人達にも自慢しまくった。
一人俺に殴りかかってきたやつがいたから
すっげぇびびったけど。
「もうすぐ目的地に着きますよ」
運転手が優しめの声音で言った。
俺はそれに軽く応答し、当たりを見渡す。
すると見えてきたのは純白の巨大な建物。
ネットでggったら“東京ドーム”の約20個分
の広さとか書いてあったな......
「到着です」
ぼけーっと巨大な建物を見てたら運転手が
突然言ったのでびびった。
俺は軽くお礼を言い、タクシーから降りた。
その途端涼しい爽やか風が俺に吹いた。
この風は俺を歓迎しているように思えた。
「ふぅ......」
ちょいと一息ついて、俺は一歩、歩み始めた。
途端、
「ハジメマシテ、ワタシハコウナイアンナイロボ━━━━━━━━━」
「ぎゃああああ!!!!!!」
突然真横辺りから声がして驚きの声を上げてしまった......
_人人人人人_
> 近所迷惑 <
 ̄Y^Y^ Y^Y^ ̄
「ライコウアリガトウゴザイマス。モクテキヲオシエテクダサイ」
その声の主はロボットだった。
白を貴重としたフォルムに、所々オレンジ
のラインが入っている。
よく作られてるなるなぁ......
これもここの生徒が作った物なのかな。
「モクテキヲオシエテクダサイ」
やばい回答してなかった。
怒ってるのかな?
ちょっと面白そうなのでずっと無言でいてみることにした。
数分後......
検証結果。
二十秒毎に同じセリフを言うだけ。
そうプログラムされているのか。案外簡素な
作りだな。
「今日から編入するために来ました。正統会へ
案内してくれますか?」
「検索中......検索中......ピコピコピコ」
一分後。
「検索中......検索中......ピコピコピコ」
いや、長ぇな。
おい、案内ロボなのに低予算で作っただろ絶対。
よし、決めたぞ。俺のここでの目標は
案内ロボを高性能にする!
あと、ハーレムイチャラブ生活を過ごす!
ちなみに前者が一割で後者が九割。
「ケンサクガ、カンリョウイタシマシタ」
やっとかい......。
「ルートマデアンナイイタシマスノデ
“オカネヲイレテクダサイ”」
なん......だと......。
このロボット低性能なくせに金も取りやがるのか......。
まあこれも仕方ねぇか......。入学金と思えば
まあ納得できるしな。
「で、何円なの。」
もう敬語なんぞ使わん。
「ニマンエンデ、アンナイヲイタシマス」
おいこれ詐欺だろ。
しゃあないか......
俺は渋々財布から二万円を取り出し、
投入口と思われる所に入れた。
「ウィーン......ガガガガガ......オシハライ、アリガトウゴザイマス。プラス、イチマンエンデ、ツギカラアンナイロボヲツカウトキタダデツカエル━━━━」
「結構です。」
「カシコマリマシタ。デハコチラヘドウゾ」
俺は学園に入る前からこんなイラつくことを
されて少々不機嫌だが、
これから始まるハーレム生活に胸が躍る。
学園の門が音を立てながら開かれた。
俺はその門を詐欺師ロボと共にくぐり、
学園の最初の一歩を踏み出すのであった
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ここまで読んでくださりありがとうございました!
ついに始まった夢叶君の新たな生活.....!
これからどうなるか見ものです......。
ちなみに夢叶は【ゆうと】って読みます!
そして今回書いた小説は
【一人称×三人称】の視点で書きました。
見にくかったらすみません( ´°ω°` )
Twitterの方で、いろいろ呟いているので
そちらも見てくださると嬉しいです!
フォローヨロシクネ。
最後になりますが、本当に見てくれた方
ありがとうございます!
感想やアドバイス、評価などよろしくお願い致します!