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Prince of Stealer  作者: FEN
9/16

初探検

信頼を得るために

依頼を解決していく事にした主人公たち

地下で待ち受けるものとは・・・

辺りをフラつき、周辺の建物をある程度頭に入れながら

情報収集の為、色々な話を聞いた。


ィシウが話をしていた【魔法消失事件】とは

ある日突然、魔法が使えなくなる現象である。

特定個人だけが使えないという訳ではなく

その規模は、地域全てで魔法が使えなくなるという。

魔法を使って動かす装置や、封印までもその影響を受けるというから

被害は測り知れない。


そしてその現象は、しばらく経つかその地域を離れると

普段通り魔法が使えるようになるという事件である。


魔法の研究や古代遺跡の調査を管轄する、魔法局という組織が

王国の協力の下、この事件の指揮を執っているというが

調査対象になっている各地の古代遺跡で

モンスターが発生している為、調査が難航しており

特に王都の地下に眠る、旧地下都市跡からは強力な魔物が

大量に溢れ、入り口を封印する形となったそうだ。


しかし、魔法消失現象が王都で起こってしまった場合

封印も溶けてしまい、大参事が予想される為

事件解決が急務とされ、解決した者には

騎士の称号を授けるとまで発表されたという。


一通り街も巡り、情報収集もひと段落ついた頃

丁度よくィシウがやってくるのが見えた。


おお、タイミングがいい!早速宿でゆっくりしますかね・・・。

宿泊代は当然ィシウ持ちである。


宿泊手続きを済ませると

ィシウは客室へ向かう階段を一段登り振り返る。

そして、外へアゴをしゃくった

「お前はあっちだよ」


その先には馬小屋があった・・・。


「まったく気が利かないんだから!!」

愚痴ってみたが返事はウマの声だけ。

同意をしているのかもさっぱりわからない。

そんなウマ達の鳴き声を聞きながら寝る事になった。


「ギャハハハハ寝ながらって

いくらなんでも食意地が張りすぎだ、あははは」


敷き藁を口にいれたまま、寝ていた姿が可笑しかったらしい。

その姿を見たィシウは、苦しいと言いながら転げ回っている。


いっその事、この短剣で楽にしてやろう・・・。

剣を抜いた音に気がつき

笑いを堪えながら今後の説明を始める。


「い、今は装備もろくに揃っていないし、情報もない。

だから、魔法消失事件の管轄をしている魔法局の信頼を得て

情報を流して貰えるようにならないとダメだ。

くぷぷ・・・。

お、王都とは別区画の地下に下水道があるんだが

最近、悪どい盗賊団の根城にされててね・・・。」


その盗賊団は、下水区画を根城にし

腕試しに訪れる、駆け出しの冒険者を襲っているという。

街へ侵入しないよう、街側に罠を作って

盗賊団を閉じ込めていたが、最近その罠が破られ

逆に悪用されてしまっているらしい。


元々の罠を作ったのが、冒険者ギルドと魔法局なので

メンツのためにも、退治依頼が出ているようだ。


「それを解決して一緒にお宝も頂こうっていう訳さ」


そうと決まれば、

早速冒険者ギルドで、2人のパーティー申請をして

地下水道の依頼を受ける事にしよう!!

そう提案すると、ィシウは同じマークのついた板切れを2枚取り出し

片方をこちらに放った。

冒険者ギルドへ、パーティー申請をするともらえる手形である。


「明日出来ることは、今日やれなんて

バカのする事だ。賢い奴は昨日済ませてるんだぜ!」

どうだ!と言った具合の表情が癪にさわったので

ハイハイとあしらいながらワラを口に咥えてやった。

案の定効果は抜群で、ィシウはしばらく笑い転げていた。


その後遅めの朝食兼昼食を済ませた。

さっきのワラが効果的過ぎて

二度ほどスープを吹き掛けられる結果となってしまったが・・・


腹ごしらえも済んだので準備を整え

地下下水道へ足を踏み入れる。


冒険者ギルドからも色々な依頼を受けてきた。害虫の駆除依頼から

盗賊団退治、そこに住み着いたコボルト

つまり犬の姿をした獣人の排除まで

手当たり次第に受けてきた。


これで盗賊討伐の目的を達成する頃には、夕飯も豪華になり

蓄えが少しできるだろう。


下水道の中には、大量の害虫の他にも

やはり盗賊達の根城があり、数名の見回りがうろついていた。

奴等は下水道にある、自動虫取り機の機能を改造し

バリケードを作っており、これを正常に戻す必要があった。


その為には、どうしても捕獲部屋に立入る必要があった。


部屋の中がどうなっていたか言いたくないし

二度と思い出したくもない程、カサカサと動き回っていた・・・


二人でギャーギャーいいながら装置を元に戻した。

これで害虫騒動も同時に片付くだろう。


下水の臭いや汗だくになった事よりも

色々なところについた、変な色をした謎の汁の方が

不快であったのはいうまでもない。


最後はどんな状態なのかはご想像にお任せしますが

想像しないことをお勧めします。('A' )

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