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Prince of Stealer  作者: FEN
14/16

昔話と未練

この地方に伝わる、賢い犬の昔話。

今回の話は、その昔話から始まります。

モルモル城の由来は、昔話として語り継がれている。


この「モルモル」とは犬の名前で

築城の際に集められた、工事の人夫達が

何処からか拾ってきた野良犬だった。


休憩の合間の暇潰し相手に、丁度良かったのであろう。

人夫達からとても可愛がられ、モルモルも良く懐いていた。


ある晩、火の不始末から薪小屋が燃え出した。

モルモルがいち早く気がつき、寝静まる人夫達の間を

吠えながら走り回り、危険を知らせボヤ騒ぎ程度で済んだ為

守り神として、より一層可愛がられたと言う。


この話を聞きつけた城主によって「モルモル城」と

名づけられ、その後モルモルも城で可愛がられた。

というところで昔話は終わっている。


だが顛末は

その後、モルモルも亡くなり

財政的にも傾いていたところに疫病が蔓延し

城主も自ら命を絶ってしまった。

そのまま城は放棄され、荒れ果て

アンデットの住処になってしまったという事のようだ。


ー現在ー

「なんだ貴様は・・・。」

コンタクトを試みた幽霊は、貴族のような出立ちをしていた

その幽霊は、自らの事をメイラッドと名乗った。

メイラッド卿とはモルモル城の主の名前である。


城の主人と名乗った人物はこう続けた。

「モルモルを失ってからというもの

 さまざまな問題が立て続けに起こり

 心穏やかな日が訪れたことは無かった。

 モルモルさえ、モルモルさえ居てくれれば・・・。

 

 おぉそうだ!モルモルが失った物を取り戻せば

 また、私の元に戻ってくるに違いない。

 そこの者達よ。この城の主として命ずる。

 モルモルの為に骨・肉・毛皮を集めて参れ。」


この城に留まっている幽霊達に協力を得るためにも

メイラッド卿には、協力せねばならないだろう。


モルモルが失った物を取り戻す代わりに

城内を歩き回る許可を貰う。

これで、少なくとも配下の幽霊達は

こちらに刃を向けることは無いだろう。


広間の奥へ進むと、すぐ足下に謁見の間が見える。


しかし、いつぞやの試練で見かけた例の結界があり

素直に進むことは出来そうにない。

仕方がないので周り道をして別方向の地下へ向かう。


舞踏会を行うような大きな広間には

柱に細かな模様や人物、動物など様々な形が彫られていたが

瓦礫で埋れ、所狭しと様々なゾンビが待ち構えていた。


爆発する罠を用意してきていて助かった。

ィシウが敵の中を走り回り、引きつけているうちに

こちらで罠をしかける。

そのまま誘い込み、一斉に吹き飛ばした。


爆発で肉片の焦げた臭いと共に

ビチャビチャと肉片の降り注ぐ音だけが聞こえてくる

気分が沈み切っているせいもあり

周りに立ち込める臭気の不快感しか感じなかったが

ィシウは隅でげえげえ言っていた。


周囲の焦げた肉片を漁り

動物の毛がまとわり付いた骨付きの大きめの肉塊を拾い集め

メイラッド卿へ渡した。


後は犬の毛皮を持って行けば良いだけだ・・・。

ここでふと、ある疑問が湧いた。


廃城になったのは、最近ではないはずだ。

先程の肉や骨もそうだが

そんな昔の犬の亡骸が残っているだろうか・・・。


そんな訳はない。

メイラッド卿は、生きていた頃の未練に囚われ

この世を彷徨っているだけなのだろう。


確かに、かつてこの城の主なのだから

かつての住人であった者達に、影響力はあるかもしれない。

ただそれだけであって、捜索などの協力は望めないであろう。


それであれば、毛皮を探す事など容易い。

ィシウに声を掛け、彼の愛用している斧を借りると

先程倒したコボルトの毛皮を剥ぐ。


突然そんな事をした為

ィシウは何が起こっているのか解らず、ただ息をのんでいた。


ある程度の大きさを剥ぎ取ると

踵を返し、メイラッド卿の元へ戻る。


ィシウはまだ理解出来ていないようで

「お、おい毛皮を探しに行くんじゃ無いのかよ!」

と言いながら後ろから続く。


メイラッド卿へ毛皮を差し出すと

「おぉ・・・。」と懐かしむ表情を浮かべながら

渡した残骸を、こねくりまわしている。

やはり、長年の未練だけで留まっていた為

どこかが狂ってしまっていたようだ。


自分たちの他に侵入者がいないか尋ねると

数日前から、奥の礼拝堂に何者かがいたという。

信じていいものかわからないが

どの道、捜索しなければならないし、他に情報もない。


根城がないか確認するだけでも無駄足ではないだろう。


ー礼拝堂ー

礼拝堂の入り口は細くなっていて一人分の通路の先にあり

天井が一段と高く作られた小部屋になっていた。

複数のゾンビが一箇所に群がり何かをしている

最近迷い込み犠牲になった者だろうか・・・。


彼らもフレッシュな肉の方が良いのだろう。

ゾンビ達はこちらに気がつくと一斉にこちらへ向かってきた。


向こうの数は多いが、冒険にも慣れてきているし

こちらも一人ではないので、流石に苦戦しなかった。

だが一人では危なかったかもしれない。


一息つき、あたりを探して見た所

何人かがいた形跡はあるが、それ以外

手掛かりになりそうなものはない。

となると調べる所は、必然と一つに絞られる。


喰われていた死体を漁ると、ある特徴に気がついた

港で相談された、行方不明の男の特徴に一致している。


盗賊の一味だったのだろうか・・・。

でも依頼人の男は、一人で入り込んでいたと言っていた。

明かりを確保するためとはいえ

ひとりで、こんなに大きく焚き火をするだろうか・・・。

立ち上がった瞬間、元いた場所にめがけナイフが飛んで来た。


盗賊のお出ましだ、向こうから来てくれるのはありがたい!


当時ゲームプレイありきで書いていたので

大幅に書き加える必要がありそうなので

この先は筆が遅くなりそうです。

あと数話ですがよろしくお願いします。



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