魔導師ウァロ
冒険を終え街に戻ると何やら騒ぎが・・・
街に戻ってくると、城壁の周りに人だかりができていた。
近寄ってみると城壁の一部をぐるりと囲み
衛兵達が城壁を崩している。
喧騒の中、壁の中から声が聞こえる
「いつもご迷惑お掛けしてすみませーん。
でも、できたら早く出してくださーい。」
何事かと驚いていると
「あぁ確かウァロとかいったかな?いつもの魔導師か・・・」
ィシウが説明してくれた。
何でもエンシェントマジックを研究している人物らしいのだが
研究よりも実験が好きな上、その実験も成功した事はなく
いつも色々な所を破壊していると言う。
今回は瞬間移動の魔法実験をしていたとのことだ
「ははは、いつもすみませんね、座標を数え間違えてしまって。」
などと訳の解らない言い訳しているが
反省しているようには見えない。
瞬間移動の魔法なんて、古代文明の遺物を行使する以外
高位の魔法使いですら、まともに成功させる事が不可能な
失われた魔法だ。
彼のように意図しない場所へ移動するのがオチである。
後に聞いた話では、この一件がある方面で評価され
ウァロを崇拝する人達が、壁にも負けズ!という
ユニオンを作ったとかなんとか・・・。
確かに古代文明の産物であるワープポータルを使わずに
テレポートを行ったのだから、凄いといえば凄いのだろう。
でも、この人物とは関わり合いにならない方が
長生きできそうだ・・・。
そんな事件も落ち着いてきたある日、クハラが宿にやって来た。
俗にいうオイシイ話である
何でも、近くにスクァンマーという遺跡があり
ここはお宝がザクザクらしいのだ
クハラは「戦人の帯」という力が湧き出るベルトを探しており
これを高値で買取るという上に、当然クハラも一緒に来るとの事
早速この話に飛びつくことにした。
スクァンマーには、そこで亡くなった数人分の墓標が幾つかと
背丈ほどもある虫が大量にいた。
全くいい加減にして欲しいものだ・・・
奥へ進むと、件のモヤが通路に掛かっており
その道の脇には、龍の形をした像が光を放っている。
この先は仕掛けを解かなければ先へ進めないようだ
龍のそばの石版には、「光を放つ球を捧げよ」と書かれている。
水晶が必要のようだが、それらしき物は近場に見当たらない。
別の道に歩みを進めると
食虫植物とその世話をしている男に出会った。
なんでも、食虫植物の餌用に羽虫の足が大量に必要らしい・・・
この植物は、虫を消化した後数刻で、きれいな球を作るという。
先日カサカサしたばかりだというのに・・・
今度は思い出したくない程、ビクンビクンしていた。
ビクンビクンしている足は、腕ほどの大きさがあり
グロテスクなので、当然押し付け合いになる。
無理矢理誰かに渡し、巡って押し付けられ。
暫く繰り返していたが、足の付け根部分が直撃し
胸が虫の汁だらけになって、大人しくなったィシウが
持ち運び係に強制任命された。
何かと虫に縁があるようで...




