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奴隷の少女ルル1

 中古の奴隷がいる二階に上がった。中古でも優秀な人が右側の部屋、左がまあ中より下、地下が訳有り奴隷か犯罪奴隷。

 ドアをノックする。

「シツレイシマス」

 知らない人が中にいる部屋のドアを開けるの緊張するなと思いながら恐る恐る開ける。

 中にはけっこうの数の奴隷がいた。

 みんなと目が合い気不味くなりドアを閉めた。そうだよね。一人一部屋じゃないよね。アレックス、ジト目で俺を見つめないで。

「ツギ〜」

 気を取り直し違う部屋を開け、気になる人の経歴や性能を聞き、残すは訳有りだけになった。

「ツギ〜」

 俺の腕をガッて掴むアレックス。

「訳有りも見るおつもりですか?」

 答えはYesだ、アレックス。俺は不幸のドン底まで落ちたかわいい子を神が如く手を差し伸べるシチュエーションに憧れていた。

「ゼンブミル」

 俺の真剣な眼差しにアレックスは仕方ないですねと呆れ顔に奴隷商人は嫌そうな顔をしていた。大金が手に入るチャンスなので是非とも高い奴隷を買って貰いたいのだろう。


 地下の扉を開けるとウウって言葉が漏れた。

 悪臭全開だからだ。真ん中から最下位の差ありすぎだろ。臭いものに蓋とはこの事だろうか。

 俺は思わず物質変換で俺の鼻の中の空気をフローラルの香りに変えてしまった。

 なんと物質創造は身体全箇所で使えることが判明したのだ。

 といってもまだ便利な魔法程度にしか使いこなせてないけど。


 階段を降りるとまるで牢屋みたいだ。

 一人一牢屋で俺が通ると鉄格子を掴んで自分の顔をアピールする。

 肩腕がない人や眼帯してる人、ここから出してくれと叫ぶ人。みんな髪や肌や服がボロボロでゾンビの楽園に来てしまった気分。

 奥の方に一人の少女が座りこけてた。

 この子だけ自己アピールしなかったのが気になり、

「コノコキニナル、シャベリタイ」

 アレックスの顔が非常にヤバイ事になっている。気にしたら負けだ。イケメンが台無しだぞ。

 奴隷商人が鍵を開け、「襲いかかってきたら首輪を締めるので大丈夫なはずですが注意してください。その時は殴っていただいてけっこうです」

 笑顔で言うな笑顔で。

「なにグズグズしてるんだ、排泄物入れを隅っこに置きなさい」

 その子はビクッてなりよろよろ立ち上がりバケツっぽいのを隅に置き、また同じ場所に座る。

 俺は牢屋の中に入りその子の目を見つめる。

 眼の色彩が消えレイプ目状態、片方片方眼の色が違う、でも綺麗な色ではない。右眼が黄色と左眼が青で黒くなった感じの濁った色。

 髪の色は灰色が全体で黄色っぽい色が部分的にメッシュみたいに入っている。

 耳は人間の耳が少しとんがった感じであった。

 殴られたのか顔は腫れ痣ができている。

 これが噂に聞く混ざり物か、この世界では確かに目立つね。

「マザリモノ」

 感動してついつい言葉が出てしまった。

 その子は唇を少し噛み締めた。

「オレ、キミト、シャベリタイ」

 意思疎通を図ったがひたすら沈黙。

 奴隷商人の顔がニコニコしながらこめかみがピクピクしてる。

「ケイレキシリタイ」

「分かりました」

 奴隷商人が淡々と経歴を語る。


 奴隷の混ざり物の母から生まれ、エルフと猫型の獣人と人間の血が混ざってる。

 歳は十四歳。

 幼少期に幼児が好きな変態貴族に買われて、プレイの一環で尻尾を切られ飽きたら売られて、また買われ、今度は見世物ショーで客の前で犯される毎日、また売られて買われの娼婦館で働かされ性病にかかったときに殴られまくってまた売られてきた。というどん底人生である。性病は聖魔法での治療に金がかかるらしく売ったほうが金がかからず。

 奴隷は買った店に売るのが基本らしい。

 顔が殴られて腫れているがもともとの顔はかわいいと思われる。むしろ好みだった。

「コノコオカイアゲ」

 俺は決めた。この子を救ってみせる。

 待ち望んだ展開がきて素直に嬉しかった。

 性病は俺の品種改良し尽くしたポーションで治る気がするし問題なさそう。

 治んなかったら聖魔法使えるリリアナのところに連れてけばいいや。

 アレックスのヤバさが限界突破してる。イケメンなのにこんな顔芸ができたんだね。

「ナマエナニ?」

 沈黙する少女。俺は少女手を握った。

「オレノナマエ、リオ、ナマエナニ?」

「……ルル」

「ヨロシク、オネガイシマス」

 俺は笑顔になってテンション上がってきた。

 ルルを清潔にするのに少し時間がかかるので客間で待機していた。

 アレックスのテンションがガタ落ちしてる。

 この子じゃないと絶対嫌だとゴリ押ししたからな。

 ルルがきて奴隷の首輪に主人の登録をした。

 首輪についてる魔石に魔力を流すだけで簡単に登録できた。

 これでいつでも首を絞めれるらしい。

 そういうプレイとかしないし、絞めるつもりもないからどうでもいいが。

 よろよろしてるルルの手を引き浮遊車に入れる。


「リオ様普通は奴隷と手を繋がないですよ」


 アレックスが俺に向かって言うが俺には常識は通用しない。あるのはメインヒロインとのピンクな性活である。俺は華麗に話題変更する。

「アシタノ、クンレン、スゴクガンバレソウ、アレックスノオカゲ」

 アレックスが溜息を吐き、「いつもの三倍はきつくするので覚悟してください」

「マジカ」


 近くにエリス教の教会がないので直通で帰ることになった。そこに行けば聖魔法をかけてくれるとともに献金で金貨一枚入れないといけない。

この世界の金貨一枚ってどれくらいの価値かわからない。何せ箱入り偽勇者だからな俺。

トラブルもなく帰宅した。行きの運転手さんがずっとグッタリしてて気の毒なことした気分になる。到着するとリリアナがお出迎えしてくれた。

「お疲れ様です。リオ様はどんな奴隷をお買いになりましたの?エルフに興味深々でしたのでエルフですわね」

 俺はテンション高めでルルを披露したらリリアナが固まった。

 デイジンさんのゼェゼェはぁはぁの息切れを尻目に、門から俺のマイハウスまで距離が少しあるのでルルはよろよろ歩くのが辛そうにしてるからおんぶした。

 ほんのりドッグフードみたいな香りが漂ってくる。……だがなんだろうワルクナイ。

 お出迎えしてくれた王宮関係者の人や侍女達が俺の行動に目を見開き少し引いてるのがわかる。

 気にせず、ルルのおけちゅの感触を噛み締めながらマイハウスに連れていった。

「ココガルルノオウチ」

「……うん」

 ルルをソファーに座らせ待機させる。

 ソファーに座らせるとすぐに床に座ろうとするので「ソファーデスワッテテ、メイレイデス」と命令した。

 食材は安全考慮のため、王宮で使っているのをこっちにもながしてもらいました。侍女の人がクールボックスという冷蔵庫みたいな魔法具に補充してくれる運びになった。

 料理を運んでもらえるのだが俺は断り自分達で作るようにすると言ったからだ。

 女の子の手料理を食べたいが為である。

 引きこもりだった俺はそこまで料理作れない。作ったこともない。

 ルルは調子が悪そうなのでお粥くらいなら作れるだろうとこっちの世界でのお米みたいな殻類を温める魔法具に入れて水を少し多めに入れ、塩代わりに使われる塩分をふくんだ野菜を微塵切り。これも入れて温める。二十分後くらいに2人分のお粥が完成。

「アツイヨ、ユックリタベテネ」

 ルルは恐る恐るお粥を口に運び、

「……おいしい」

 何回か口に運ぶと急に泣きだした。

 コミュ障の俺はどうしていいか分からず、俺もお粥を食べる。

 そして泣きながら食べてるルルを見てるだけだった。

 食べ終わったルルは地下生活に疲れていたのかソファーの上で寝てしまった。

 布にポーションをかけて顔を拭くと顔の傷や腫れがみるみる治っていく。

「オオー」

 余りの効果にビックリしてしまった。

 店に売っているポーションとは段違いの性能だったからだ。

 変換しまくってたら青色になってしまった優の草。

 そして紫色になってしまった帯の草。

 倍胡座は一回変換してから効果が泣く子も反そり勃つほど強力だったのでポーションの中に入れていない。

 治った少女の顔を覗き込む

 顔は思った以上にかわいかった。

 そして男と一緒にいるのにこの無防備な姿。

 奴隷服も薄いし膝上十五センチくらいでぱんちゅ見えそうだし、絶壁な絶っぱいも見え……

 なんか服の上からぽっちりしたのが見えるんですけど……

「ツケテナイダト」

 俺は戦慄した。


 そしてルルを横にし、失礼を承知でおけちゅを確認。


「シツレイシマス……ハイテナイ」


 この世界は穿いてないように見えて穿いているって設定だったと思ってた。王都にいた娘達とか今日話した奴隷達を見てそう思っていたが、ルルは完全にはいていなかった。そういえばドスケベなロイヤルビッチも穿いてなかった。ノーパンダイエットでもしてるのだろうか。


 尾骶骨付近には尻尾が微妙に残ってる。

 かなり痛かったんだろうな。ルルのことを考えると少し心と股間が痛くなった。

 やましい気持ちが紳士モードになり、ルルを抱き抱えベッドに運び仰向きにした。


 直接かけるのは気が引けるのでルルの服の上からお股に向けてポーションを垂らしてく、なんかお漏らししてるみたいだ。

 新たな境地にたどり着いた俺は「もう一本いっとく?」とノリノリでポーションをもう一本神に祈りながら垂らした。ルルの性病が治りますようにと。


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