魔導は学んでましたが今は質屋です何か問題でも?
ふにゃ~んといいます、初投稿で至らない所がありますがよろしくお願いします。
終わった・・・と昼下がりの中レイフォスは空を見上げていた、今のこの瞬間が夢ではないかと考えてしまったからだ。
「終わった・・・」今度は声に出してみる、そして頬を軽くつねる、痛いならば現実だと夢ではないと確信を持ちたかった。
痛かった、更に強くつねってみたがやはり痛かった。
認めようこれは現実ないのだ、受け入れたとたん体に力がみなぎってくる両手を力強く握りしめ想いが溢れてくる!
長かったとても長かった苦節四年とても辛かった、たがもう苦しむ必要も無い‼
だからこそ力の限りこの喜びを叫びたかったのだ!
「終わった、終わったぞーー!!!!!!!!!」
この借金生活が終わりを迎えた瞬間を!!
はーはっはっは、と高笑いをしオマケにスキップをしながら去っていくレイフォスを周囲の人々はまたか、いつもの事のだなとそして慣れてしまったなと自分の変化にため息をつくのであった。
「今日はご機嫌だな、どうしたんだ?」
と天に昇る気分で帰路につくレイフォスに声をかける者がいた、目を向けて見ると黒のローブで首にロザリオを架けた神父の出で立ちの男が居た。
「これはマーティン神父、良い天気ですね!」
とてもいい笑顔で答えた。
それをマーティンは苦笑しながら「本当に何があったんだ?街の人々は微妙な顔をしているし、子供達に至っては指をさして母親に何かを聞こうとし母親達はその子供達の目を隠すのに大忙しだ、はっきりと言おう・・・・友よ、不気味だ」と優しい笑顔で言われた。
「そいつは悪かったな、だが今の俺は不気味とも呼ばれても仕方がない程最高の気分なんだ!、だが忠告ありがとう、友よ」
優しい笑顔に対してドヤ顔で応えるレイフォスにマーティンは少し本の少しだが殺意を抱いてしまった。
そろそろ正気戻さないと不味いな・・・と殺意を抱いてことを神に懺悔しつつ、友の奇行を止めなければ黒歴史に新たな1ページ刻まれてしまうだろう、別にこのままでは自分にも被害が及ぶ危険が有るからなどではない、ないったらない。
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「これで落ち着いただろう、借金が終わってテンションが上がるのはわかるが奇行に走るな」
その後理由を話した後に待っていたのはマーティンの拳骨だった、このやろう全く手加減しやがらなかった。
この神父、マーティン・セティムはレイフォス・ブラッカードの友人である、三年程前に諸事情で死にかけた所を助けてもらい、それ以来茶を飲んだりお互いの仕事を手伝い合ったりたまに拳で語り合ったりしながら仲良く成った感じである、向こうが十歳程年上だがため口で話し合う位は良好だ。
「少しは手加減しろよ・・!確かに奇行に走ったのはちょっとアレだったけど、仕方ないだろ悪戦苦闘の末漸く返し終わって解放されたんだから!」
「悪戦苦闘とは言うが真面目に返していれば、一年少しで終わった筈だろう?確かにこの街は日に二、三回厄介事が起こるがお前の腕なら問題ない筈だ」
確かに問題は無い、この街「クレガイ」は奇人、変人、マッドな学者に薬師等々アレな感じの奴等が集まった場所なので、保々毎日爆発、下着泥、全裸の爆走が日常茶飯事になっているのである、1週間前なんか薬師の一人が誤って台所の隅で見かける黒光りのGに薬品をぶちまけてしまい大繁殖、街が黒く染まりかける阿鼻叫喚の地獄絵図となった、あれは本当にヤバかった。
脱線したがマーティンの言葉は最もだ、自分に降りかかる火の粉を払う位の事はできるのだ、ただ・・その・・趣味に走ってしまったとかそんな感じなので自業自得なのだ、さてどう誤魔化すかバレたらヤバイこいつの説教は長いのだ。
「その厄介トラブルせいでガリガリ金が削られてね、こっちが出した被害の修繕費とか慰謝料とかね鎮圧するのに被害がでちまうんだよ」
これでよし。
だか甘かった。
「修繕費?慰謝料?わざわざ払わなくても直せるだろう、黒魔導士レイフォス殿?いつも思うのだが何故質屋を営業してるんだ、お前?」
最後が余計だこのクソ神父・・・!
レイフォス・ブラッカード・十年前に日本から召喚され最高峰の魔導大学「龍の牙」で魔導を学び主席卒業を果たした男なのだ。
今現在は何故か質屋(鑑定、買い取りも可)を営んでいるのであった。
次回は説明会です。誤字、文章などおかしい所がありましたら、じゃんじゃん指摘お願いします。
感想も待っております。