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第一話

初投稿です。

あぁ、暑い夏も終わってまた編み物の季節がやってきたなぁ…。今年の夏は暑かったなぁ…。

なんて事を考えながら、うららかな午後の日差しの中、唯は授業を聞いていた。


5時間目の授業は日本史。


眠いったらありゃしない…。日本史嫌いだし…。


とうつらうつらしながら授業を受けていた。


「おい、神崎!!」


はっと目を開けたら、日本史の先生がこっちを睨んでいた。


「気持ち良さそうに寝てたねぇ、神崎さん。」


「…すいません…」


う~…この先生嫌い…


再び教科書に目を移し、授業を再開し始めた先生。

目なんてすっかり冴えてしまった。

隣りの席からは友達の綾乃が羨ましそうな視線を送っている。


なんでそんなに羨ましそうなのかな。

私はそんなことは気にせずに、興味の無いことが載っている教科書をただ眺めた。



授業が終わり、綾乃が「災難だったね、唯」と言いながらも笑っている。

「災難って言いながらも、なんであんなに羨ましそうな視線してたの?」と疑問に思っていたことを口にする。

すると綾乃は「だって、あの遠藤先生に名前呼んでもらえるだけで羨ましいのにー!!」とわけのわからないことを言い出した。


「『あの?』」


「え、唯知らないの!?」


「何が?」


「遠藤亨、28歳、遠藤グループ総裁の孫にして、うちの高校の教師!!」


「うん、それで?」


「加えてあの美貌!!」


「…ふーん…」


「…え、唯…まさか遠藤先生見てときめいたりしないの?」


「しないけど…」


「「「「えええーーーー!!!!!!!」」」」


おぉ!!

クラス中から大絶叫されて、びっくりしてしまう。


え、だって遠藤先生って言ったって、28じゃない。私たちより一回りも上でしょ。そりゃ綺麗な顔してるけど、いい評判って聞かないし。それに今日怒られたし。と思ってしまう。ま、今日は私が寝てたからいけないんだけどさ。

綾乃や他のクラスメイト達が必死になって遠藤先生の魅力について語っている中、次の授業のチャイムが鳴った。


唯が嫌いな日本史ですが、私は大好きだったりします。

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