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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

僕等の愛しい日々

掲載日:2026/02/21

第一章【世界で1番の幸せ】


「おはよう紗奈。今日もいい日だね」

僕は廿木浦野(はたきうらの)、彼女は廿木紗奈(はたきさな)だ。

「じゃあご飯作ってくるね紗奈」

僕は笑顔で紗奈に言った。だけど紗奈は何も言ってくれない。

紗奈は無口だ。僕が喋りかけても何も言わない。「紗奈!ご飯できたよ!降りて来て!」と言ったが降りて来ない。

毎日そうだ。だけど僕はそれでもいい。

紗奈がいるだけで僕は幸せだ。

「先、食べてるね!」

僕はすぐにご飯を食べ終えた。

「じゃあ仕事行ってくる!」

紗奈は、いってらっしゃいも言わなかった……

僕は記者だ。仕事は出来る方でいつもみんなに頼られている。いわゆるエースだ。

だけど会社には僕とは正反対の雪愛とかいうやつがいる。毎回渡瀬部長に怒られていて鬱陶しい。あんなやつクビにすればいいのに、と僕は何回も思っている。あと時々山の取材に行けとか言われるが断っている。

その山は雪禍岳とかゆって新潟にあるからだ。僕は紗奈から極力離れたくない。

だから遠くに行かないようにしている。

僕は家を一日中留守にした事なんて一度もない。僕の夢はお金を稼いで紗奈ともーっと幸せに暮らす事。紗奈は僕の心の拠り所そして1番大好きな物だから絶対に守る。そう僕は誓った。

仕事が終わった。僕は絶対に残業をしない。

残業をしたら紗奈が一人になる時間が増えてしまうからだ。紗奈を悲しませるような事はしない。だから定時で帰宅した。

「紗奈!ただいま!」おかえりという言葉は返って来なかった。

紗奈はご飯を食べていなかった。カップ麺を、多分食べたんだろう。

紗奈は本当に無口だ。今日も喋らなかった。

まず聞こえているんだろうか。でも聞こえていなくても喋れなくても紗奈が僕を愛している事は感じとれる。

僕はこの世界の誰よりも幸せだ。

なんっていい人と結婚したんだ、とずっと思っている。明日世界が終わるなんて事になったら僕はおかしくなってしまうだろう。

そして今日もまた1日が過ぎていく。何も起こらなかった。今日は本当にいい日だ。


第二章【警察が来た】


今日は何かおかしい。

昨日がいい日すぎたのだろう。本当に運が悪すぎる、だから今日は仕事を休もう。紗奈と一緒にいられるし、扉からノック音が聞こえた。

扉を開けると警察がいた。

「なっななな、何の様、ですか?」僕は焦りで声が震えていたようだ。

「どうしたんですか?声が震えているようですけど、怪しいですねぇ、警察がきたら何か困る事でもしてたんですか?」警察は不審者を見る目でこっちを見てきている。

「いや、なんでもないです。」

「うーん、まぁいいか。呼び掛けで来たんですよ一人暮らしだと空き巣に合うっていう。」

「僕は一人暮らしじゃないぞ!」僕は、怒ってそう言ってしまった。

「はい?だって奥様いないでしょう?近隣の方にも聞きましたよ?」警察は、こいつはマジでヤバいやつだって顔で見てきている。

「いますよ!」

「わかりました。もういいですよ。でも空き巣気をつけてくださいね。」

「バタンッ」扉が閉まる音が部屋の中に響いた。

本当に失礼なやつだ。何であれで警察が務まるのか意味がわからない。紗奈はここにいるというのに。また扉からノック音が聞こえてきた。

今回は強めだ。「今日は来客が多いね、紗奈」

そこにいたのはさっきの警察だった。

「次は何の用ですか?」

「奥さん見せてください。」

と言われた。「何でですか?」と僕が言うと彼はこう言ってきた。「あなたに本当に奥さんがいるのか気になってしまって、だって本当にいるなら別にいいですよね?いないなら精神に何かあるかもしれないので。」

「じゃあいまから聞いてきます。紗奈!こっち来て!」何も音がしない。

「上がってください。こっちに来たくないみたいなので。」

「わかりました、では、失礼します。」

「僕の奥さんです。」紗奈を指差しながら言った。

すると警察は何も喋らなくなった。そして警察は何故か知らないけど山に行きたいみたいなので山に行った。

警察を一人山に残したまま僕は家に帰った。

愛しの紗奈に早く会いたいからだ。そして今日もまた1日がすぎる。今日は頭のおかしい警察が来たなと言う事を日記に書いた。

今日は紗奈と一緒にいられたから警察が来た事なんてどうでもよくなった。

やっぱり僕は幸せ者だ。


第三章【8月3日未明】


「山野警部!おはようございます!」後輩の霧山が元気よく挨拶してきた。

「あぁ、おはよう」俺の名は山野。

自分でいっちゃぁ何だが結構腕のいい警察だ。

「今日は坂野いないのか?」

「はい、そうなんです。何故か8月3日を皮切りに署に来てないんですよ。」

「もう3日も来てないじゃないか!坂野に連絡は取ったのか?」

「いや、まだです。」

「今すぐ連絡をしろ!俺は直々に出向く。」

「わかりました!」

ふぅちょっとカッコつけすぎたな。

じゃあ坂野の家に行くか。

これが坂野の家かぁでけぇな、まぁいいや。

「ピンポーン」

「おーい、坂野ーいるかー」

声が返ってこない?

扉は開いているか見るか。開いてる?!

「失礼しまーす。」

「坂野!いるか!」

霧山に電話かけるか。

「霧山!坂野から何か連絡あったか?」

「何も……」

「そうか……これは失踪事件として取り扱うぞ!」

「わかりました!今すぐ人を集めてきます!」

「あぁーっとこれから忙しくなるぞー」

まずは、この廿木浦野ってやつだな。一人暮らしの記者か……怪しいな。俺の感が冴え渡ってるな。明日押しかけるか。


第四章【敬愛】


「コンコンッ」軽快な音が部屋に響いた。

今日は休日なのに何で人来るんだよ。紗奈と一緒にいたいのに……「紗奈、行ってくるね。」

「はーい、何ですか?」

「ガチャッ」扉を開けると4日前と同じで警察がいた。

「警察ですか?もうなんなんですか?どっか行ってください。」

早くどっか行ってくれよ。僕は紗奈と居たいんだ。

「待ってください。」

「何ですか?」

「あなた4日前警察と会っていませんか?」

「は、はい?あっ、あってませんけど?」やばい焦ってしまった。

「どうしたんですか?浦野さん。汗も垂れてるしすごく動揺しているように見えるんですが?」

こりゃ当たりだな!廿木、こいつ、坂野をどこにやったんだ?

「いっ、いいやぁーべっ別に大丈夫ですけど?」

「そうですか?ではまた後日来ますから。」

「バタンッ」扉が閉まる音が部屋の中に響いた。

やっやばい。警察が来るのか?何でだ、何で足がついたんだ?もしかして山に行かれる?それはダメだ殺さないと、あの警察と同じように、それかもう諦めるしか。もういい紗奈と居られればそれでいいじゃないか捕まりたくない。捕まったら紗奈に会えなくなる。どうしよう、どうしよう。もうやるしかない。


最終章【歪んだ愛情】


「よし!廿木のところに向かうぞ!全員集めて包囲しろ。」

「まずは包囲する前に霧山!お前が行け!わかりました!」

「警察はいつ来るんだ、来たらどうしよう。もういい自暴自棄だ!」

「ドンドンッ」扉を叩く音が聞こえる。警察だ。

こいつだけでも、殺す!

「ガチャッ」扉が開いた。

「廿木!俺は警察の霧山という者だ!今すぐ投降しろ!」

「死ねー!」

「ズプッ」霧山の腹をナイフで突き刺した。

「グハッ、はぁ……はぁ、はぁ、お前……ひぃ……こんなことして……はぁ……許されると……はぁ……思うなよ!」

「お前の意見なんか、どうでもいいんだ!」

「グサッ……グサッ……グサッ!」

「はぁはぁ……ははは……ははははは……はははははははははぁはぁ」

「ウー、ウー」

警察が来たな。この死体みたらどんな顔するんだろう。考えるだけで笑いが止まらない。

「霧山!どうだー!」

「はい。霧山だよー!」

「ドンッ」霧山の死体が2階の窓から落っこちた。

「は?きっ霧山!大丈夫か!早く救急車をよべ!」

「はっ!はい!」

警察に家を包囲されてしまった。ここには紗奈と僕だけ。今から僕も紗奈と同じところに行くよ。

「ブスッ……」僕のだぁーいすきな音が部屋の中で響いている。

血の感触が生暖かくて心地が良い。これで紗奈と同じ場所に行けると思うと笑いが止まらない。「はははぁ……はははははぁ……はははははははははぁ」

「これでずっと、ずっーといっしょだねぇ」

警察が来た時にはもう、死んでいた。

浦野は、不気味な顔をしている。目は吊り上がり口角はあがっている。

そして目を開けながら死んでいた……。

今、一瞬、浦野の気色悪い「ヒヒッ」という笑い声が聞こえた気がする。

その後、俺は警察を辞めた。

あの夜起きた事を一度だって忘れた事などない……。


fin僕らの愛しい日々

僕等の愛しい日々を読んで頂きありがとうございます。初めてのジャンルなんですがどうでしたか?面白いと思ってくれていたらいいんですが。

これはほんの少しだけ赤雪の残響に関わっている物語です。サスペンス以外に書くの楽しいですね!!

このジャンルもいけるとなったらもっとたくさんのジャンルの小説書くので楽しみにしててね!!

この小説読んでくれてありがとう!!

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― 新着の感想 ―
全部ミスったぁぁぁぁごめん!!
待って名前間違えた!!雪愛だった!!ごめん!!!
うわ!!!雪菜出てきたし実は恋人が死んでたって結果めっちゃいい!!!しかも自分も恋人と同じところに行くってめっちゃ歪んだ愛って伝わってくるし、恋人はもう死んでるのに話しかけたりしてるの言葉には表せない…
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