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王様とおっさん~異世界はキャットGPTとともに~  作者: PYON
第五章 ガルバン帝国

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比留間明夫41

 戦争の片付けはひとまず終わった……はずだが、のんびりする余裕はまるでない。

 日本人的な貧乏性というか、休めない体質ってやつだろうか。

 山積みの課題を前に、さぼるわけにもいかないので内政改革に本格着手することにした。


 人手が圧倒的に足りないのが悩みどころ。

 新産業を起こすのも大事だけど、そもそも運営する人がいなきゃ始まらない。

 軍はマルス将軍とダオウルフ将軍がスター力で募集してくれているからだいぶ安心だけど、文官は俺の担当。

 スパイが紛れ込んでも困るし、最終面接は俺がやることになった。

 いや、俺に人を見る目があるわけじゃないんだけどね。

 救世主はコヨミ、別名キャットGPT。抱っこしたまま面接、って向こうの人は引くかもしれないけど、コヨミは腹心だから仕方ない。


 面接は意外と合理的に進んだ。コヨミが能力鑑定をしてくれるので、書類審査で「いい顔」に見えただけの人をはじいてくれる。

 向こうの世界で人事をちょっとだけ手伝った経験があるけど、選ぶのって苦手なんだよね。

 みんな良く見えちゃう。

 そこをコヨミが容赦なくジャッジしてくれるから、助かる。採用候補の顔ぶれを見て、「国をよくしたい」と真剣に思ってる人をちゃんと選べるのが最高。


 採用枠はあっという間に埋まり、官僚体制も徐々に出来上がっていく。

 将来的には優秀な人たちに任せて、俺はぬくぬく引きこもり生活を満喫したい。

 向こうの世界での「ハッピーリタイア」みたいなのを、こっちでもやってやるんだ。

 釣り場作って、ゴルフ場作って、猫と一緒に日向で昼寝──想像するだけで幸せ。

 体は軽いし、多分ティーショットもめっちゃ飛ぶ(はず)。

 もしかして、ゴルフの腕も10倍になっているかもしれない。

 シングルも狙えるかな。


 印刷技術とか水道インフラとか、リアル仕事もやりたい。

 王を子どもに移譲して楽隠居──って、考えただけでニヤニヤする。

 猫抱いてお茶すすって、本でも読んでいたい人生だったのだ。


 ところが平和は長く続かない。コヨミがぽんと知らせてくる。

 「ガルバン帝国が動いてるにゃん」と。

 えー、また戦争? 本当に戦争って、やることリストに入れたくないんだけど。

 今度は魔族と手を結んでくるらしい。

 いままでなかったファンタジー要素登場。

 エルフにドワーフ、獣人って、それと魔王。

 なんかやばくね。


 戦うならこっちにも秘策がある。

 倉庫に向かう。王宮近くの体育館みたいな建物、あそこで新兵器を作ってるんだ。

 新兵器といっても趣味の品に近い。

 コヨミはもっと他のものを作るほうがいいっていうけど、これだけは譲れなかった。

 それでなんとか完成したんだけど、簡単に扱えるものじゃないから、帝国が来る前にみんなで練習してマスターしないと。


 倉庫の扉を開けると、愛すべき混沌が広がっていた。

 工具と試作品と、コヨミの毛が舞う。

 俺はヘルメットと防護メガネをかけて、新兵器に向き合う。

 とりあえず今日は練習開始。帝国が攻めてくる日までに、俺もこの新兵器を習得してやる。

 絶対に相手は驚くはずだ。

 たぶん、ファンタジー世界にも通用する。


 ぼくは、操縦席に乗り込み、コヨミの指示通りにスイッチを入れていく。

 あ、シートベルトも忘れてはならない。

 目の前のレバーを握る。

 そしてゆっくりとアクセルを踏む。

 そのとたん、新兵器はゆっくりと前に進んでいくのだった。

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