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王様とおっさん~異世界はキャットGPTとともに~  作者: PYON
第四章 ミシディア共和国

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比留間明夫31

 今日は宮廷で軍事会議。

 コヨミが「ミシディアが動くにゃん」と教えてくれたからだ。

 なんか向こうから攻めてくるらしい。

 戦争ってさぁ、いいこと一つもないのにね。

 話し合いで解決できれば一番なんだけど、この世界では「話し合い=前座」みたいな空気が流れてる。困ったもんだ。


 理由は簡単で、ヴィルヘルム大統領が講和会議でプライドをズタズタにされたというのだ。

 それはミシディアに対する侮辱であり、ニャール王国を潰せという世論が台頭してきているらしい。

 それと、我が国に大きな魔石鉱床があるって話。

 面子と資源ね。面子なんて酒の肴くらいにしか思えないおっさん代表としては「えーー」って感じだけど、国というのはそういう生き物なんだろう。

 資源だって貿易で手に入るのに、って思うけど、向こうの人は「自分の土地にあるものは自分のもの!」っていうタイプが多い。やれやれ。


 会議ではダオウルフさんが前のめりになって「先陣は我がが!」って張り切る。

 カッコいいけど、こっちも策はある。


「いえ、先陣はこちらでやります」


 って答えたら、ダオウルフさんちょっとしょんぼり。すまん。

 でもね、ただ先頭で槍振り回してもらうだけじゃない。

 彼らの強みを活かす場所をちゃんと用意するつもりだ。

 騎馬の機動力とか、遊牧民の強さを存分に発揮できる任務を与えれば最強になる。

 彼らの誇りも満たせるし、ウィンウィンだ。


 ミシディアの出方は読めてる。初手は飛び道具中心、テクノロジーで威嚇して、こっちが怯んだら踏み込んでくるタイプ。

 要するに「兵は消耗したくない。合理的に決める」って戦法。

 相手が兵器で圧倒的に上なら効果抜群だけど、万能じゃない。相手にも弱点はある。


 そしてありがたいことに我が軍にはキャットGPTがいる。

 コヨミはミシディアの武器や研究の情報を逐一教えてくれる。

 スパイが銃を持ち帰ったって話も把握済みだし、戦車の基本スペックもある程度掴んでいるみたい。

 もちろんブラックボックスだらけで全部はわからない。

 重要部分には開けると爆発するロックがかかってるらしいし、そこは絶対に真似できないといってもいい。

 武器ってのは広めたくないもので、謎めいてるほど勢いがつく。

 噂が噂を呼べば、猫がいつのまにか虎になっちゃう。

 今回の戦争では、その「虎」をうまくコントロールして、戦争そのものを萎ませたい。

 できればこの世界から戦争が減ればいいなあ、とおっさんはのんびり考える。現実は忙しくなるけどね。


 とりあえず、今日は書類にハンコを押して、次は補給線と通信の確認だ。

 コヨミの機嫌を損ねないように、昼はちょっと高級な餌を用意しておこう。

 軍師のご機嫌取りが仕事の半分って感じかな。

 でも、それ以上の仕事はしてくれるんだから、かまわない。


 ぼくは、キャットGPTさんが吐き出す戦略を、口に出し、幹部がそれを書き留めていく。

 1時間もたたない間に、大まかな戦略は完成する。

 そして、ギランジル宰相とマルス将軍があわただしく、戦略を各パートに分け、実行にむけての青写真を書き始めるのだった。

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