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王様とおっさん~異世界はキャットGPTとともに~  作者: PYON
第三章 ビリジアンテ連邦国

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比留間明夫21

 ぼくは戦車で城門の外に出る。

 とたんに敵の攻撃がぴたりと止まった。

 そりゃそうだ。目の前に突然、鉄の化け物が現れたら、普通は「え、何これ…?」ってなるよね。


「撃ってください!」

 ぼくは砲兵の人に合図を出す。距離と方向はもちろん、膝の上で丸まるコヨミのアドバイス通り。

 戦車は基本的に動く巨大な迫撃砲だ。

 突っ込むこともできるけど、人を踏みつけるのは気持ちよくないし、上に乗られたら面倒だ。

 だから、戦車から安全に砲撃をくらわす戦術。


 砲が火を吹く。

 正面の盾の壁がドーンと吹き飛んだ。

 10メートルくらい幅が一気に消し飛ぶ。

 砲兵はもう一門を構えて発射、戦車には二門しかないけど、交互に撃てばまあ十分だ。

 正面に穴を開けるだけ。敵が「え、なにこれ!?」ってなるくらいでOK。


 敵も戦車のやばさに気づいたのか、攻撃を再開してくる。

 戦車を壊そうというのだ。

 でも、戦車は固定砲ではない。


「よし、移動だ!」

 ぼくは砲撃を止めて戦車を動かす。

 舗装道路なんてないからスピードは出ないけど、矢や小規模魔法は装甲にひとつも効かない。

 敵はたじろぐ。たぶん、これを怪物か何かだと思ってるんだろうな。

 

 盾の壁はどんどん下がる。追いかけながら砲撃。

 相手の陣形は完全に崩れている。

 向こうの作戦は完全に崩壊している。


 次の手だ。ぼくは通信で命令をする。

 こっちの門からマルス将軍の部隊が出てくる。

 総攻撃の体勢を整える中には、現代兵器を持った100人の精鋭もいる。

 とりあえず待機。

 突っ込むタイミングは相手が次の手を打った時だ。

 その瞬間を狙う。

 それまでは戦車で相手を牽制する。

 

 ぼくは戦車をどんどん前に進める。

 敵は戦車を避けるように後退。

 盾の壁はもう隙間だらけ、壁とは呼べない状況になっている。


 その時、ぼくに通信が入る。

「わかりました。それでは次に作戦をすすめます」

 ぼくはトランシーバーにそう言う。

 コヨミ、もういいかな。


 コヨミは膝の上で「ニャー」と声を上げる。

 そうか。わかった。

 突撃だ。

 ぼくはマルス将軍に通信をつなぐ。


「全軍突撃!」

 ぼくはマルス将軍にそう告げる。

 ニャール軍はそれを合図に動き出すのだった。

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