表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王様とおっさん~異世界はキャットGPTとともに~  作者: PYON
第五章 ガルバン帝国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

123/124

比留間明夫49

 ぼくが乗っているロボットの胸には、なぜか場違いなくらい巨大なスピーカーが付いている。

 コンサート会場か? いや、戦場だ。間違えるな俺。


 キャットGPTさんの指示どおり、例のボタンを押す。

 もちろん耳栓は装備済み。これを忘れたら終わりだ。


 次の瞬間、スピーカーから地獄みたいな騒音が大放出された。

 ガラスを爪で引っかく音、腹にドスンとくる重低音、

 そして時々入る「無音」。

 ……いや、無音じゃなくて、きっと"人間には聞こえない音"なんだろう。

 若者だけに聞こえる高周波とか、そういうやつ。

 戦場で若者判定するな。


 とにかく、あらゆる周波数の騒音を浴びせかけているらしい。

 キャットGPTさん曰く、獣人は人間の数倍の聴覚を持つとのこと。

 つまり、人間ですらストレスマックスのこの音をぶつけられたら……

 獣人は悶絶する。

 なるほど、科学って残酷だ。


 ちなみにキャットGPTさん自身もこの音は苦手らしいので、

 猫専用の耳栓をつけている。

 なんというか……かわいい。


 獣人が動けなくなれば、ダオウルフさんの武器が活きる。

 あの偃月刀には風の魔法が仕込まれていて、

 大きく振れば竜巻、小さく振ればかまいたち。

 チート武器のフルコースだ。


 案の定、ダオウルフさんはぼくらの狙い通りに魔導士へ突っ込んでくれた。

 頭上の魔法陣はパリンと消えた。


 ――よし、これでひと安心。


「それじゃあ、戦争を終わらせるにゃん」


 キャットGPTさんが、さらっと恐ろしいことを言い出した。


「どういうこと?」


「いまので、大規模魔法のディープラーニングが完了したにゃん」


「ちょっと待って。今の魔法、再現できちゃうわけ?」


「簡単にゃん。同じ魔法も使えるにゃん。

 それどころか、もっと大きい魔法も使えるにゃん。

 別の魔法に置き換えることもできるにゃん」


「え、それってつまり……相手を全滅させるレベルも?」


「そうにゃん。

 戦争どころじゃなくなる威力にゃん」


 はい出ました、世界滅亡コース。

 たぶんキャットGPTさんの言ってる"もっと大きい魔法"って、

 原爆級とかそういうやつだ。

 確かに戦争は即終了するけど……

 国ごと歴史に悪名残るのは確実だ。


「だめだ、コヨミ」


 ぼくは初めてキャットGPTさんにハッキリ反対した。

 だって、そんな終わらせ方……

 ぼくのやり方じゃない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ