比留間明夫48
いいね、この感じ。男のロマン、スーパーロボットに乗ってるってだけでテンション上がる。
しかもこれ、趣味の一品だ。
プラモデルは1/60で満足してた僕が、無理を言ってキャットGPTさんに頼んで作ってもらったら、いつのまにか実物大1/1が納品された。
マジで夢みたいだ。
操作は想像以上にゲーム感覚。
方向キーで進み、コマンドボタンで攻撃や回避。
細かいサブシステムは全部自動化されてて、まさにVRシューティングをそのまま実地でやってる気分だ。
音と振動と重みが全部本物なのが恐ろしいけど、楽しすぎる。
相手のゴーレムはでかい。
岩を積んだだけ、っていう表現がぴったりで、細工なんてまるでない。
見た目はワイルド、動きは単純。
まさに「おおらかに殴ってくる」タイプだ。
パンチが来る。スローモーションかよってくらい遅い。
避けるのは楽勝で、僕はボタン一つでカウンター。
拳はアダマンタイト製だし、当たれば音がいい。ガキン、って硬質な音がして、岩の表面がパラパラ崩れる。
ただ、岩は痛がらない。感情がないから当然だけど、こちらのパンチだけじゃ壊し切れない。
時間がかかりすぎるのが困りものだ。で、僕はひとつ閃いた。
一歩下がり、背中のハッチを開ける。
ビームブレード、オン。
アニメのあの必殺兵器が、実際に僕の手元にあるのは人生で数回あるかないかの奇跡だ。
柄を握って、気取ってから振る──っていう余裕はない、速攻で関節を狙う。
ジャキィン。狙いは正確、相手の腕の関節にスパッと入る。
関節は力点だから、そこが壊れれば動きが一気に鈍る。
案の定、腕が落ち、相手のバランスが崩れる。
チャンス到来。
返しの一閃で袈裟切りにして――ぼろりと上半身が落ちる。
大きな岩の塊が地に転がり、しばらくして静かになる。
うん、思ったより派手で気持ちいい。けど、勝った気はしない。
次がいるし、魔族も手練ればかりだ。
まあでも、まずはステージ1クリアって感じ。
コントローラーを握る手にちょっと誇らしさが混ざる。
やっぱり男の子はこういうのが好きなんだよね。




