97話 泥沼
沼地に降り立った私と先生は焚書の切れ端がどこにあるか考え始めた。
(焚書の切れ端はいったいどこにあるんだ?建物の中?それとも洞窟の中?)
「先生、焚書の切れ端がある場所の見当は?」
「ない、だが探して見せる」
先生は洞窟を探してみた、だがそこに英霊の姿は無かった。
「ここじゃない、と言うことは別の洞窟かな」
「先生?」
先生は再び別の洞窟を覗いた、だがそこにも英霊はいなかった。
「ちょっと先生!?」
「まだだ、まだどこかに居るはず!!」
「ちょっとまってよ先生!?」
私は英霊探しに躍起になっている先生を止めた。
「どうしてだ?」
「そんな闇雲に探してても見つからないよ。どうしてそんなに急いでるの?」
「だって早く見つけないと奴らに盗られるかも」
「いやこの周辺見たけど全く魔族を信仰する奴らはいなかった」
「そうか、なら自身のペースで探せるか」
私たちはゆっくりと英霊を探していった、だがここ一帯を探しても見当たらなかった。
「もしかしてサバニャの探知外れた?」
「ここまで見つからないとなるとなぁ……」
その時沼から手が出てきた。
「えっ、なにこの手!?!?」
「ステラ!泥を吹っ飛ばす!」
先生は手のひらを重ね合わせ、隙間からビームを出した。
「ハァァッ!!!」
ビームは泥を弾き飛ばしていき、その中から英霊が現れた。
「見つけた、捕縛!」
先生はビーム上の何かを紐に変えて英霊を捕縛した。
「ステラ、これが魔力の考え方という奴だ」
「全然わからなかったです……」
「時期に分かる、その時まで精進するんだな。それでこいつはどうするんだ?煮るか?」
「ひぃぃい!?」
「いやいや、焚書の切れ端を貰ってから煮よう」
「煮るのは確定路線なんですねぇ……」
「嘘よ、焚書の切れ端を出してちょうだい」
「……いいですけど煮ないでくださいね」
私は英霊から焚書の切れ端を受け取った。
「では私はこれで……」
そう言って英霊は消えていった。
「泥だらけの英霊だったね」
「ああ、とてもじゃないが触りたくなかった」
こうして私と先生はあっさり沼に居る英霊から焚書の切れ端を貰ったのだった。
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