96話 魔力の考え方
翌日、サバニャは私が休憩している間に見つけた焚書の切れ端をスイさんに伝えていた。
「次は沼地にあるのか、沼地は船が腐る可能性があるから行きたくないと思っていたんだが……仕方ないか」
「それでご主人は今どこに居るの?」
「多分船の中でぐっすり眠っていると思う」
「探してくる!」
そして私が休憩しているところにサバニャが飛び込んできた。
「ご主人!」
「サバニャ、どうしたんだ?」
「探してただけなんだ~」
「そうなのか、何か話す?」
「何も話さない!それじゃ!」
サバニャは嵐の勢いで私から離れた。
(嵐の勢いのように逃げていったなぁ……まぁいいや)
私は先生の元に向かった。
「せんせー何か面白い話ありますか?」
「ステラ、私の事暇な話し相手だと思ってないか?」
「そうですね」
先生は少しだけため息を吐いた。
「仕方ないな、魔力の考え方について話そうか」
「魔力の根源は授業でやったはずですが?」
「ああ、魔力の根源はな、今から話すのは魔力の考え方だ」
先生は魔力の考え方について私に話し始めた。
「ステラは魔力についてどういう風に考えてる?」
「便利な物って思ってる」
「普通ならそう思うだろう、だけど周りの人たちの魔力の使い方を見て思う事はあるか?」
「……周りの人ですか」
私は周りの人の魔力の思い方が分からなかった。
「どうやら分からないようだな、仕方が無いか」
「分からないです」
「私の魔力の考え方ってのはな、間違った物を捻じ曲げる物、つまりマイナスからゼロに、ゼロからプラスに捻じ曲げる物だと思ってる」
「はぁ」
「何だその言い草!?このぉ~」
先生は私の頭をグリグリしていた。
「いててて」
「いい?私があなたたちに教えている事、それはこの世界で生きる人たちが困るようなことをあなたたちが正せるようにしているんだ」
「そうですか……」
「それにだ、あなたの家を襲った強盗を魔王の能力で撃退したんでしょ?」
「そうですね」
「その守りたいという気持ちを他人にもあげれば私が教えたいことなんだ」
そう言うと先生は立ち上がった。
「そろそろ焚書の切れ端の場所に着くころだろう、そろそろ行くぞ」
「先生戦えるんですか?」
「馬鹿言わないで、私のリミットはもう外れてるから」
先生はそう言って甲板に出た。外の景色は山岳に囲まれ、地面は沼のようだった。
「ここに焚書の切れ端が?」
「らしいよ、汚れるけど向かうかぁ」
そして私と先生は沼地に降り立って焚書の切れ端を探すのだった。そしてリミッターが外れた先生が大活躍するのだった。
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