95話 奴らより先に焚書の切れ端を
船に戻ってきた私は魔族を信仰する奴らがこの島にやってきていることを先生に伝えた。
「なるほどな……奴らは焚書の切れ端を集めてるのか」
「はい、だから早急に焚書の切れ端を私たちが確保しないといけないね」
先生はどこかに歩き出した。
「どこに行くんですか?」
「ちょっとだけ甲板に用事がある」
先生は甲板に向かい、空を見た。
「そろそろ頃合いか」
「頃合い?」
先生はポケットに持っていた紙を火魔法で燃やした。
「先生、それって何ですか?」
「この紙は私のリミッターを設けていた魔法を写した奴だ。つまり燃やせば私のリミッター魔法が消えるという事だ」
すると先生の魔力がどんどんと増えていった。
(今までの先生はリミッターを設定してたのか……本来の強さは一体どんな感じなんだ?)
「体が軽くなったような気がするなぁ~」
「リミッターをかける前はどんな強さだったんですか?」
「それは教えられないなぁ~でもステラの思ってる強さではないかもね」
先生はそう言って紙を全部燃やした。
「それじゃ、さっきいた場所に戻るかぁ」
(明らかに先生の魔力量が増えている、もしかしたら私より魔力量が多いかも)
先生はさっきまでいた場所に戻り、座り込んだ。
「ふぅ、元々の魔力量に戻したからか疲れたな……」
「もしかして魔力が流れすぎて酔いました?」
「恐らくそうだな……少し休憩させてくれ」
「いいですよ~」
私は行ったん先生の元を離れ、焚書の修復作業に入った。
(多分この焚書の切れ端はこのページだろうな、しかしこの焚書の切れ端から出てきた英霊の能力って一体何だったんだ?)
するとゴルゴンが話しかけてきた。
「そいつの能力を伝え忘れていたな、そいつの能力は時止め……と言ったら時止めなのだがな……」
「時を止めるの?」
「いや……完全に時を止めることはできないが時止めといえるんだ」
私はゴルゴンが言っている事を完全に理解できなかった。
「どういうこと?」
「時間が流れるよりも速く動くことが出来るって言った方がいいかな」
「つまり疑似的に時を止めてるって事?」
「そうだね、うん」
(なかなか無理やりな方法だなぁ……)
こうして戦った奴のの能力が分かり、あれは瞬間移動ではなくて時を止めていたから瞬間移動したと錯覚していたのだと分かったのだった。
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