94話 能力の多さ
先にスタートを切ったのは奴の英霊だった。
(さて、こいつの能力は一体なんだ?能力次第で私はいろいろな戦法を決めなければ)
すると私の前から走ってきていた英霊が砂煙に溶けるように消えた。
「消えた!?」
(どこから来る?上か?)
私は後ろに避けた、だが英霊は背後におり私の腹を手刀で貫いた。
「うっ……」
私は膝を地面に着き、今起こったことは何だと考え始めた。
(今の攻撃はなんだ?転移魔法というちゃちな魔法ではないだろう、だったら瞬間移動する能力?)
「大事な部位を貫いた、恐らく死ぬだろうな」
「こんなの回復魔法で治せるよ……ってあれ?」
「今気が付いたか、俺がアンチマジックシールドを展開した、だから回復魔法は使えないぞ」
魔族を信仰する奴はアンチマジックシールドを展開しており魔法は使えない。すると私の傷がみるみるうちに癒えていった。
(傷が癒えていく!?魔法を使ってないのに!?)
「どうして傷が癒えていくのか分からないけどさ……これはこれでいい!」
私は槍を英霊に向かって振った、だが英霊は瞬間移動をしたのだった。
(瞬間移動をしたのか……ならラピドの能力で一瞬で近づいてゴルゴンの能力で能力を発動させない事は出来るかな)
「仕方ない、やってみるか!段階的加速!」
私は高速で英霊を探し、見つけると光の速度で英霊に近づいた。
「これで終わりだよ」
「むぅ」
私の拳は英霊の顔面を捕らえた、奴は瞬間移動を行おうとしたがゴルゴンの能力を使っているため能力を使えなかった。
「心臓に一突き!!!」
私は英霊の心臓となる部分に槍を突き立てた、そして英霊は光になって焚書の切れ端に戻っていった。
「さてと、残すはあと一人って事かな」
「ひっ……焚書の切れ端なら渡すので!!!」
「質問に答えてもらう、どうして焚書の切れ端を集めてるの?」
「それは……エラストさんから口止めされてます!!!」
(エラストの名前が出てきた、つまりこの島にエラストが居るという事なのか)
どうやら魔族を信仰する奴らは焚書の切れ端を集めて私たちを倒そうという魂胆らしい。
「それじゃ、殺すね」
「ちょっと待って!」
私は問答無用で奴の心臓に槍を突き立てた。
「しかし面倒なことになったな……エラストがこの島にある焚書の切れ端を探しに来るなんて……」
こうして私は焚書の切れ端を手に入れ、船に戻った。ここから魔族を信仰する奴らと焚書の切れ端争奪戦が始まっていくのだった。
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