93話 同じものを求めて
サバニャは周りを回って焚書の切れ端を探している途中だった。
「サバニャ、焚書の切れ端は見つかった?」
「このあたりにはなさそう」
「そうか、ならば少し船を進めるか」
「そういやどうして魔族を信仰する奴らが襲ってきたんですかね?」
「気まぐれじゃなさそうだし……一体どういう意図で襲ってきたんだ?」
どうやらスイさんも襲われる見当は付いていないようだった。そしてサバニャがとある場所の上空で反応した。
「この近くにご主人に似たものを感じる!」
「焚書の切れ端は私の魔力に似てきてるからね、呼ばれてるのかしら?」
「恐らくそう、あっち!」
サバニャが指を指した場所、そこは砂漠だった。
「砂漠に焚書の切れ端があるのか?」
「そうだね~」
(砂漠……とても熱そうだな)
「日焼けしちゃう~」
「まぁ日焼けは恐ろしいからね……」
船は砂漠に入っていき、熱風が船を襲った。
「あちぃ~」
「だね~ここに英霊なんているのか?」
明らかに人間が住むには暑すぎる気温だ、私とサバニャはさすがに船の中に入っていった、
「あつぅ……」
「だね~モチモチしていいよ」
私はサバニャの頬をモチモチしながら焚書の切れ端がある場所に向かっていった、当然スイさんは熱風に晒されながら舵を取っていた。
「スイさん暑そうだね~」
「サバニャ他人事のように言うじゃん」
「へへへ」
そして焚書の切れ端の近くに来ると船が止まった。
「さすがにこの気温だと長時間戦闘すると危険だな……」
「だね~」
「持って五分、いや10分いけるかな」
私は砂漠の地に降り立った。すると砂埃が巻きあがる中から明らかに英霊ではない奴が居た。
(見覚えのある仮面……まさか!!)
「お前……魔族を信仰する奴か」
「ああ、それでこれを探してるのか?」
奴は焚書の切れ端を私に見せてきた。
(これは少しだけまずいことになったかもしれないな……奴が焚書の切れ端の使い方を知らなかったら良いんだが……)
「これの使い方は分かるぞ?」
すると奴は目の前に英霊を召喚したのだった。
「それで私に勝てるの?どう?」
「ああ、こいつはお前をケチョンケチョンにやれるだろうな……」
(この英霊の能力次第で戦い方が変わってくる……きちんと敵を観るか)
私は魔力濃度を高めて槍を出した。
「かかってきな、私はいつでも戦う準備が出来てる」
こうして私は英霊と戦うことになり、魔王の血が少しだけたぎるのだった。
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