91話 歌声
(そう言えばハスミはどういう能力を持ってるんだろう?使いそびれて私たちに捕まっちゃってもんなぁ)
私は海水浴終わりにハスミにどういう能力を持ってるのか聞いた、すると地味だけど強そうな能力を持っていた。
「ハスミ、少しだけ質問いい?」
「どうしたの?」
「あなたの能力って何なの?もしかして私たちが速すぎて使う暇が無かった?」
「速すぎるから使う暇なかった、それで能力を教えてほしいの?」
「うん、どんなの?」
ハスミは少し距離を置いて歌を歌い始めた、その歌はなんだか引き寄せられるような魅力があった。
(体が勝手に前に進む……)
「こっちよ……ふふふ」
私はハスミの近くに向かい、手を伸ばせば届く距離になるとハスミは私に抱き着いた。
「こんな能力、分かった?」
「体が言う事を聞かなかった……もしかして歌を歌って相手の行動を思いのままにするの?」
「そうだね~」
(使いどころが良ければ輝く能力だな……)
「セイレーンに似た能力だけど私の能力は歌を聞かせた相手を思いのままに動かせるんだ」
「思い通りに動かせるんだよね」
「どう使うかはあなたに任せるよ」
そう言ってハスミは光の玉になって体内に入っていった。
「声を使って能力を発動するのか、使いどころによっては毒になるかもな……」
私は船に乗り込んでシャワーを浴びるのだった。その時に先生と一緒になった。
「ステラ来たんだ」
「ええ、海に入ってたんで体がベトベトになっちゃいますよ」
「ベトベトになったら本当に気持ちが悪いよな。それでハスミだっけ?あの人魚の能力は分かったか?」
「歌を人に聞かせると私の思いで自由に動かせる能力ですね」
「つまり私が曲を聞くとステラの思い通りに動くという事だよね?」
「そういうことになるね」
「使いどころだな……」
先生も能力について使いどころによっては危険なものになると言ったのだった。そして湯船に浸かるとサバニャが入ってきた。
「ご主人とせんせーだー」
「サバニャも風呂に入りに来たの?」
「ベタベタになったから体を洗いに来た~」
どうやらサバニャは体がベタベタになり、体を洗いに来たようだ。そして私はこんな平和な時間がずっと続けばいいなと思っていたがそうは問屋が卸さなかったのだった。
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