88話 海の怪物
私とセラフィスが水着に着替え終え、甲板に出てきた。
「よくあるスクール水着だ~」
「セラフィスは黒色の水着……なんだか似合ってるね」
セラフィスは黒色の水着でちゃっかり目を保護する眼鏡を持ってきていた。
「水中で目を開けられないからね、ステラのもあるけどいる?」
「欲しいな」
私はセラフィスが持ってきていた眼鏡を貰った。
「でも水中に入ったとして機動力が無くなるよね」
「それは私がカバーする、だからステラは私に段階的加速を」
「段階的加速って他人に付与できるの?」
その時私の脳内に聞こえる声があった。
「ラピドだ、段階的加速は手をつないでいる相手にも段階的加速が付与できる。だが何をするんだ?」
「そうなのねラピド、ありがと」
「誰と話してるんだ~?」
どうやらラピドの声はセラフィスに聞こえていないようだ。
「段階的加速は手をつないでる限りだけどセラフィスに付与できるらしいよ」
「そうか、なら今すぐ海に飛び込むぞー!」
そう言ってセラフィスは私の手を引いて飛行帆船の端っこに立った。
「海はもう下にある、飛び込めー」
「段階的加速!!!」
私とセラフィスは船から飛び降り、海に飛び込んだのだった。
「冷たっ」
「これで聞こえるね」
私とセラフィスの顔の周りに空気の泡が出来ていた。どうやらセラフィスが魔法で作り出したようだ。
「さて、この近くに焚書の切れ端を持った奴がいるのね」
「ああ、だがその焚書の切れ端は濡れていて乾かさなければいけないだろうけどな」
セラフィスが触手で水をかき分けながら進んでいくと岩の上に座っている人を見つけた。
「セラフィス、あれって何なの?」
「焚書の切れ端を持ってる人、ちょっと行ってみるか」
私たちは岩の上に座っている人に近づいて行った、だがその人は私たちを見るなりにイルカに捕まって逃げていった。
「あっ、怖がらせたかな。追いかけるぞ~」
段階的加速のおかげで居るかに余裕で追いついたのだった。その光景を見て焚書の切れ端を持っている英霊が驚いていた。
「ウギャー!!!」
「つっかまえた!!」
セラフィスの触手は焚書の切れ端を持っている英霊を取り押さえ、地面に叩きつけた。土煙が消えると英霊が気絶していた。
「とりあえずは戦闘せずに捕まえれたね」
「ああ、後は焚書の切れ端を渡してもらうだけ~この人を海岸にあげよ~」
そして私たちは泳いで英霊を海岸に連れて行ったのだった。そして英霊が起き上がったら焚書の切れ端を渡してもらうように言うのだった。
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