86話 強さラブ
翌日、私の周りにセラフィスが寄ってたかっていた。
「……どうして私の周りを回ってるの?」
「守らないといけないから」
私の周りの匂いが何だかフローラルな感じだけど危険な香りを醸し出していた。
(頼りがいがあるんだけど危険すぎるな……どうして私を守ってるんだ?)
私は疑問に思ったことを口に出してみた。
「ねぇ、どうして私を守ってるの?」
「だって力が強いのに死なない、気になるんだよ」
「気になるから守ってると」
「そうだよ~」
どうやらセラフィスは私の体の秘密に興味がありすぎて付きまとっているようだ。するとスイさんがやってくると私からセラフィスを引きはがした。
「迷惑をかけたらだめでしょ~」
「うあー!!!離して―」
(セラフィスって神だけど何か子供っぽさがあるね……)
私は先生が居る場所に向かった、すると先生は私が保管していた焚書を眺めていた。
「先生、焚書を読んでいて楽しいですか?」
「そんな事言うなよ……まぁ楽しいぞ。大昔の人が書いた文章を読んでみると現代の文章が少し違う箇所があるのがね」
「本当ですか?」
「ああ。それにこの人の癖だろうか、文章の終わりの文字が跳ねているんだ」
「確かに跳ねてますね、ゴルゴンを呼び出したらこれを書いた人にまつわることが分かるかも」
私はゴルゴンを呼び出した。するとゴルゴンは地面に寝転がっていた。
「どうしたー?」
「あなたをこの焚書に書き込んだ人って覚えてる?」
「いや、覚えてるはずがないよ。数千年以上の記憶だから」
「それはそうか~」
「でもこれだけは知ってる。とてもカッコよかったと」
「イケメンだったのか、ならなおさら会ってみたいなぁ~」
「先生、数千年前にタイムスリップできる魔法があればいいですね」
私は皮肉交じりに先生に言った。そしてゴルゴンは先生の話し相手になって私は甲板で空を見ていた。
(サバニャは多分焚書の切れ端を探しているだろうな。私も動かないと。そういえばイラストリアとケリーを見てないな、どこに行ってるんだ?)
私は飛行帆船の中を探索していったが二人の姿が見当たらなかった。
「居ない……何処に居るんだ?」
私が困っているところにセラフィスがスイさんの手元から逃げ出してきた。
「どうした~?」
「仲間がいないんだ、イラストリアとケリーなんだけど」
「二人なら下に居るよ、必死に焚書の切れ端を探してる」
「つまり戦ってる最中と、行かないといけないか」
「ちょっとまって、行かない方がいいかも」
「どうして行かない方がいいの?」
「下を見てみたらわかるから」
私は静かに下を見た、するとケリーがこの地域の動物を能力で集めていて焚書の切れ端を持っていそうな奴をボコボコにやっつけていた。
「わぁお、とてもワイルドだ」
「私でも数の暴力は勝てないよ」
ケリーの戦い方が少しずつ判明してきたがイラストリアの姿が見当たらなかった。
「しかしイラストリアは何をしてるんだ?」
「イラストリアもあの動物の波に埋もれてるよ」
「本当?イラストリアーーーーーッ!!!」
私はイラストリアの名前を叫んだ、すると動物の波の中から親指が出てきた。
「あっ、一応生きてるのね」
「良かったね~」
こうして雑ではあるが焚書の切れ端がまた一枚手に入ったのだった。
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