85話 託された思いの焚書
船に戻った私は焚書に貰った焚書の切れ端をつけた。
「これでこのページは修復完了かな。しかしこの焚書はどういうタイトルなんだろう」
私は焚書の表紙を見た、するとそこに書かれていたのは{託された英霊}の文字だった。
(英霊……?そんな事一度も聞いたことないんだけどな……)
私は授業でも独学でも英霊という文字を聞いたことは無かった。私は先生なら何か知っているだろうと聞きに行った。
「ぼっちせんせー今暇ですか?」
「ぼっち……ああ、今先生はぼっちを極めていたところだ……」
先生は誰にも声をかけてもらえずに部屋の隅に縮こまっていた。
「聞きたいことがあるんですが、いいですか?」
「いいぞ」
「英霊って何ですか?」
私はそう言うと先生の顔が何言っているんだと言いたげの顔になった。
(どうやら先生も英霊を知らないようだ……なら誰が知っているんだ?スイさんは知らなさそう、セラフィスに聞いてみるのはアリかも)
「英霊は知らないな、神に聞いてみるのはアリだと思うな」
「ありがと先生!」
私はスイさんに今セラフィスは何処に居るかと聞きに行った。
「スイさん、今セラフィスは何処に居るんですか?」
「セラフィスは多分船の中にいるはず……ちょっと待ってて」
スイさんが地面を叩くと船の外から触手が伸びてきてセラフィスが派手に登場した。
「じゃーん」
「セラフィスが来たけど何をしに来たの?」
「英霊ってのを知ってるのかなって」
セラフィスは英霊の事を知っているような素振をしていた、そしてセラフィスは触手で椅子を作って話し始めた。
「焚書の切れ端を持っていたのは英霊ってのは知ってる、だけど英霊を従えるなんて聞いたことないね」
「英霊ってそんな凄いの?」
「ああ、大昔に大災害を沈めた者が英霊と呼ばれる。つまり今集めている焚書の切れ端は数千年、いや数万年経ってなお朽ちていない。凄い英霊だ」
「数万……年!?」
「ああ、そしてその内の二体はあなたを認めて主従契約を結んでいる。もしかしたら私より強くなるかも」
「そうなの!?」
「魔王も超えるかもしれない。つまり誰にも止めることが出来ないんだ」
その言葉に私は責任感を感じていた。
「普通なら体が力に耐え切れずに再起不能になってしまう。だけどあなたは体がピンピンしてるでしょ?強く生んでくれた母親に感謝だね」
(母親の事を言ってくれているのか?だとしたらとてもいい神なのか?だけど私は魔王の娘なんだよね)
「一応私は魔王の娘なんだけどね」
「うんうん……え」
セラフィスは私が魔王の娘だと聞くとその場に固まって動かなくなった。
「あら~一般人だと思ってたら魔王の娘というショックで動かなくなっちゃったか。ほら起きなさいよ」
スイさんがセラフィスの頬を叩いて気付けをしていた。そしてセラフィスの意識が戻ると私を触手で包み始めた。
「どうしたのセラフィス」
「この子は絶対守る!!何があっても!!」
こうして私は過保護すぎる神のセラフィスに付きまとわれることになるのだった。
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