84話 神とのタッグ
地面に降り立つと氷の破片があたりを飛び回っており私は急いでアンチアイスマジックシールドを展開した。
(すごい吹雪だ、目の前が見えない。上の方は吹雪じゃなかったのに……これは一体)
「凄い寒い~そして見えない~」
声のする方を見るとセラフィスが視界が見えにくいのに触手をブンブン振り回していた。
「わっ、あぶねぇ」
「人いたんだ、声かけてよね」
「ごめんごめん、それで敵は一体なんだ?」
「寒い霧を出す敵、そいつから焚書の切れ端のオーラが見えたんだ~」
そう言うとセラフィスは触手で私を包んできた。
「人間はこの寒さ耐えれない、だから巻いてあげる」
「ほんのり暖かいね」
「でしょ~」
すると寒さが一段ときつくなったような気がした、だが私は触手でぐるぐる巻きにされているおかげでダメージは無い。
「しかし見えないから敵が何処に居るか分からないね」
「魔力感知とか覚えてる?」
「多少は覚えてる、けど精度は良くないね」
「私が場所を教えるから攻撃して」
私は魔力感知で敵の姿を見つけようとした。すると青い目の前の中、棒立ちしている人影が居た。
「私が向いている方向、今!」
「分かった」
セラフィスが触手を伸ばし、焚書の切れ端を持っている奴を掴んで地面に叩きつけた。
「ぐぅう!!!」
鎧がぶつかる音がすると霧が晴れてきた。
「とりあえず霧は無くなった。落ち着いた?」
「いや、まだだ」
奴は再び鎧の間から霧を出していたが私はラピドの能力を使わせてもらうことにした。
「段階的加速……!!」
私は一瞬で焚書の切れ端を持っている奴のそばに来ると連撃を加えていった。
「オラオラオラオラ!!!!」
周りが遅くなっているほどに私の動きが速くなっていた。そして鎧にひびが入り、私はラッシュを止めた。
「これぐらいでいいでしょ。私の力の証明は」
「……今の乱撃はラピドのか?」
「ああ、ラピドの段階的加速を使わせてもらった」
「そうか、好みがころころ変わる奴と主従関係を結んでいるのか。それでだがどうして焚書の切れ端を集めているんだ?」
「魔族を信仰する奴らが焚書の切れ端を使ったら大変なことになるからね、だから集めてるんだ」
「そうか、なら一旦は預けておく、魔族を信仰する奴が居なくなれば返してもらう」
「だけどあなたの体はこれに帰属するはず」
「……そうだった。まぁ焚書の中でゆっくり休憩しておくよ」
こうして私は焚書の切れ端を手に入れ、現在収集している焚書の切れ端は17分の5枚、残りの枚数は12枚になったのだった。
最後まで見てくれてありがとうございます。
少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想・レビューをお願いします!




