83話 速さの権化
ラピドはスピードを人並みに合わせて動いているようだがなんだか動きにくそうだった。
「ラピド、スピードを出したいのね」
「ああ、筋肉がなまってしまう」
動きを制限しているラピドは震え始めた。そしてラピドは甲板を目指して走り出した。
「あらぁ~速さを求めて外に出ちゃったか~」
私もラピドの後を追って行った、するとラピドは空を飛んでいるワイバーンを足場に飛び回っていた。だが服は破れていなかった。
(凄い、これほどまでにスピードを出してもなお服が消えていない)
「ひゃっほー!!」
ラゴニアと同じ声を出しており楽しそうだなと私は思っていた、その時この光景を見ていたラゴニアは羽を広げた。
「すごい速いな……戦ってもらおうか!」
「ラゴニア!?」
ラゴニアが飛び立つと一直線でラピドの方向に飛んでいった。
「戦ってくださいよッと!!!」
「おっと、チャレンジャーか」
ラピドはラゴニアの攻撃を意に介せず背中を踏み抜き、ラゴニアを一瞬で地面に墜とした。
「ふぅ、まだまだだな」
「それは私のセリフだ!」
ラゴニアは負けじと再び飛んでくると今度はラピドの攻撃をかわした。
「おっと、これはまずい」
ラピドが落ちていくがラゴニアはラピドの手を掴んだ。
「それであなたの速さの秘訣って何なの?教えて?」
「……能力だ」
「でも能力なしでも動きを速くできるコツあるでしょ?教えて?」
どうやらラゴニアはラピドが速く走れるコツについて教わろうとしていた。
(ラゴニアはまだ速さを追い求めるのか……もう速さに憑りつかれちゃってるね)
そして私はこの後の事をラピドに任せ、私は先生と話しに行った。
「先生、船酔い大丈夫ですか?」
「ああ、数回吐いたから今は大丈夫だ」
(全然大丈夫じゃないよね……)
すると先生はとある紙を出した。
「ステラが寝ている間、セラフィスという神が集めてきてくれた焚書の切れ端だ」
「ありがたいよ、2枚か」
「今もセラフィスは地上を走り回ってるらしい、元気があるなら加勢に行ってみると良い。何か学びになるかもしれない」
「分かりました、ちょっと学びに行ってきます」
先生からそう伝えられた私は外に出るとスイさんにこう言った。
「ちょっとだけセラフィスの焚書の切れ端探しに加わってきます」
「分かった、船は泊っているからな。自由に探索してもらって構わない」
こうして私は縄梯子で降りていき、セラフィスと合流するのだった。そして今度の焚書の切れ端を持っているのは誰か……まだ分からないのだ。
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